ハロウィン。『世界一美しい日本のことば』(矢作直樹・著)
思っていたほどには晴れず,冷たい風が吹く,寒い一日でした。
今日「11月1日の前夜(10月最終日)」は,ハロウィンです。日本でも楽しむ人が増えいる“まつり”です。
それがマスコミの“大騒ぎ”によって,今年の渋谷などは“騒動”になってしまいました。
「本来の姿」「日本の柔軟さ」を失ってしまったようです。残念なことです。
○ハロウィンは,キリスト教の行事で,毎年11月1日にあらゆる聖人を祝う「諸聖人の日」の前夜に行われるお祭り〈All Hallows’ Day〉です。10月31日から11月2日までの期間を指します。 ○大昔のケルト民族の儀式である「サウィン祭り」が始まりだと言われています。今から2000年以上も前のことで,古代ケルト歴では一年の終わりが10月31日と定められていました。 ○その日,死んだ人のお化けがこの世に帰ってきて,人間に取り付いてあの世へ連れて行こうとしました。そこで,人々は,『同じお化けの格好をして仲間だと思わせてしまおう』と考えました。お化けたちは,お化けの格好をした人々を仲間だと勘違いして中には,格好が怖すぎて逃げていくお化けも出てきました。 ○ハロウィンは,子供から大人のみんなで仮装をして楽しむ日となりました。今夜,あなたは,どのように過ごしますか。 “本当に伝えたかったこと”を伝える言葉について語っている『世界一美しい日本のことば』(イースト・プレス・刊)という本があります。 著者が選んだ“日本人が知っておきたい47のことば”が収録されています。 一つの言葉を4ページで説明(?)し,最後に「一言」を述べています。 読み始めて,矢作氏のことばに「ドキッ」としました。 「4・距離をとる」の項は,こう始まります。
距離をとる。 私はこのことばを「愛の基本」と考えています。そして,最後を,
それが相手に対する「愛」だと思います。と閉じています。 「距離」と「愛」,このつながりは…。 「38・万事を休憩す」に,
疲れたら,休めばいい。 簡単なことに思えますが,それが自然にできないときは,自分のどこかがおかしくなっていると疑問に思うことが必要です。そして休むことができたら…とありました。 今,「どこかがおかしい」のかも。 「46・受け入れる/手放す」の項で,東大病院で救急医療への思い形にしてときのことを述べています。
といっても,何かに妥協するという意味ではありません。救急部門のシステム改革を進めるためにも,職場の空気をいったんすべて「吸おう」と決めたのです。そのうえで,自分はこうしたいという思いを「吐く」。それが近道だと思いました。“よいエネルギーを持つ言葉”を使うと,よいエネルギーがまわりに伝播し,自分もまわりも意識がよい方向へと変化します。
「いつも使っていることばを、よいことばに変えるだけで、気持ちが変わります。 気持ちが変わると行動が変わり、行動が変わるとつき合う人の顔ぶれが変わり、結果として大小さまざまな『いいこと』が起き始めることにつながります。 私たちは、いつでも自由自在に『生まれ変わる』ことができるのです。(はじめに より)矢作氏の選んだ言葉,そして説明から,新しいエネルギーを得て,次への一歩を。
目次 第1章 動 第2章 静 第3章 知 第4章 楽 第5章 世*本書は,2015年にも紹介しています。