集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

梅雨明け。 『日本語はこわくない』(飯間浩明・著)

花0627。 暑い日が続き、「熱中症警戒アラート」が発表されています。  そして、東海と関東甲信、九州南部が「梅雨明けしたとみられる」と気象庁が発表しました。過去、最も短い梅雨となりました。  今週、猛暑が予報されています。暑さ対策をして過ごしましょう。  これまでも日本語や言葉遣いについて書かれた本を何冊か読んできました。そのたびに「なるほど…」「確かに…」と思うことがありました。  しかし、近頃いろいろな人と話すことが減って、“今の言葉”を耳にしなくなり、言葉が“アップデート”していないことが気になって、昨年12月に発行された『日本語はこわくない』(PHP・刊)を読みました。
 「ご苦労さま」「お疲れさま」どっちを使う?  「よろしかったでしょうか」は間違い?  普段使っている日本語でも「これでいいのかな?」と迷ってしまった経験、あなたにもあるのでは。SNSで日本語警察に「間違い」を指摘されて、「自分の日本語は変かな?」と不安を感じたこともあるかもしれません。 でも、心配ご無用。日本語をこわがる必要はないんです。  本書では、『三省堂国語辞典』の編集委員が、日本語を使うコツを分かりやすく説明し、あなたのモヤモヤを解消してくれます。
 月刊『PHP』に掲載されていたもので、一話が4ページほどにまとまり、読みやすい文章です。項の終わりに、内容からポイントとして3つをあげています。  「23 「重い」「重たい」1字の有無で違いは?」は、ポイントで次のように述べています、
「重たい」の「たい」は、「苦痛や気疲れを感じる」という意味を表す。 「たい」には精神的な苦痛が隠れている。
と。  「重たい」の他にも「眠たい」「煙たい」などを言われると、「言われる通りかも…。」と納得します。でも…。  第1章「敬う日本語」です。ここから始めるのは、多くの読者が、ビジネスの場などで「あれ?どう言おう」と迷ううことがあり、身近なこととして読めるからでしょう。  4章41項目を順に読んでいくのも、気になる言葉から読むのも、それぞれの楽しみ方ができます。  あなたが気になる言葉を、明快に説明してくれますよ。  お薦めの一冊です。  読書メモより
○ 和語(大和ことば)を使うと、好印象を与えられる。 ○ 「『ご苦労さま』は目上の人に失礼」には根拠がない。/どう使うかは、自分が属する集団の習慣に従いつつ、他の人の習慣も広い心で受け入れよう。 ○ 「以前」「以後」を対比して使う/「以降」は長い幅を感じさせる ○ 「景色」が性的な眺めに使われるのに対し、  「景色」は静的な眺めにも、動的な眺めにも使われる。  「光景」は印象に残る動的な眺めに使われる。 ○ 古い時代にできた熟語は、「ウ」「ン」の下の漢字が濁音になるのが一般的でした。 ○ 「『よう』には注意してください。要注意です」 ○ 重言は、珍しくて奇異に感じられるものから、誰もが使っていて気にならないものまで段階があります。ことばは結局、多数決できまるのです。
   目次 はじめに 第1章 敬う日本語──敬語だって変化する 第2章 書き分けたい日本語──ルールはあるけれど 第3章 似ている日本語──どこか違うらしい 第4章 こわくない日本語──正しさはあなたが決める
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