人日の節句。『「ロンリ」の授業』(NHK『ロンリのちから』制作班・著)
朝は予想したより良い天候でした。それが昼の合図を待っていたかのように,雪が降り始めました。しかも激しく…。
とたんに景色が変わりました。辺りが真っ白なりました。今夜は一段と冷え込みそうです。
午後,作手小学校の校長先生と意見交換をしました。
統合から2校舎での教育活動のこと,行事のこと,地域のこと,今後のこと…
現在へつながる“由来と思い・願い”をお伝えし,話をお聞きしました。
新型コロナ禍でも,子供達が“今で良かった”と納得と満足をもって育っています。
今日も,ちょっと(?)長くなってしまいました。ありがとうございました。
今日は,五節句の一つ「人日の節句(七草の節句)」です。
昔,人日の節句の朝食で,7種類の薬草が入った粥(七草粥)を食べました。「春の七草を摘み,これを神前に供えてから食べれば,その年は病気にかからない」という春の行事として,中国から日本へ伝わりました。
君がため 春の野に出でて 若菜つむ 我が衣手に 雪は降りつつ 光孝天皇(15番) 『古今集』春・21 せり,なずな,ごぎょう,はこべら,ほとけのざ,すずな,すずしろ,これぞ七草 四辻の左大臣(源氏物語の注釈書『河海抄』?)以前紹介した『ロンリのちから』(NHK『ロンリのちから』制作班・著)(2020/11/17)に続き,NHK高校講座から書籍化された『「ロンリ」の授業:あの人の話はなぜ、わかりやすいんだろう?』(三笠書房・刊)を読みました。 前回は映像部でしたが,今回は演劇部が舞台です。脚本づくりを通して「論理の仕組み」「論理的思考力の基礎」が楽しくわかります。 各Lessonは,最初に“説明”があり,続く演劇部の“脚本の場面”で具体的に示されます。 そして,「不思議の国のロンリ劇場」「解説」で構成されています。
”論理”の基礎的事項をやさしい題材で学べる一冊です。 とかく”論理”というとなにやら難しい印象ですが、高校生向けTV番組の書籍化ということで「どうあれば論理的なのか」がわかる内容になっていると思います。とはいえ実生活で論理的であろうとすると以外と難しく、たとえば因果関係と相関関係を見誤っていることに自分自身がその場で気づければよいのですが、そうともいえず、やはり論理的であることは難しいのだといえそうです。 伝わる話し方、上手な説明、賢い切り返し…。「論理のちから」を使って紡いでいくストーリーで、論理コミュニケーション能力が身につく。本書も10のロンリのちからがあり,順にドラマが進んでいきますが,気になるロンリから読むことができる構成になっています。 ドラマ部分の最後は,前作と少し違いますが,やはり溝口先生の言葉で終えます。その言葉は「それは論理のち・か・ら。」。 さあ,あなたも本書で“論理のち・か・ら”を学びませんか。 読書メモ
○ 書き出してみるとよく分かりますが,男女二人とも根拠に見せかけて実は同じことを言い換えているだけ,つまり『見せかけの根拠』です。 ○ このように『接続表現』ひとつで,伝わり方はまったく違ってくるのです。 他にも, 意見を続けたり加えたりする「そして」 つけ加えて強調する「しかも」 解説を述べる「どういうことかというと」 理由を述べる「なぜなら」「なぜかというと」 結論を言うための「だから」 ○ 本当は無関係なのに一見よさそうに見える「だから」は危険です。 ○ 問題を分けて整理すること,そして順番に考えていくことがだいじ。 ○ アリス 私,いったいどうしたら幸せになれるかしら? うさぎさん それは何を幸せと考えるかによるよね。 アリス (略) ○ (1) 「みんなが間違っている」 「今までが間違っていた」 (2) 「みんなに当てはまる理由が,自分には当てはまらない」 「今まで成り立っていた理由が,これからは成り立たない」
contents はじめに──NHK『ロンリのちから』制作班 監修の言葉──野矢茂樹 本書の使い方 登場人物紹介 Lesson1 【見せかけの根拠】 Lesson2 【推測の確かさ】 Lesson3 【「だから」に反論する】 Lesson4 【因果関係】 Lesson5 【ニセモノの説得力】 Lesson6 【事実・推測・意見】 Lesson7 【問題を整理する】 Lesson8 【横並び論法】 Lesson9 【ずれた反論】 Lesson10 【異なる意見を尊重する】【関連】 ◇NHK高校講座 ロンリのちから 【備忘録メモ】 ◇【1都3県・緊急事態宣言】こんなにコロナ禍の情報が溢れているなかで「信頼できる」情報源とは何か《岩田健太郎教授・感染症から命を守る講義?》(BEST TiMES)