田原のおねり歌と神おどり(1)(続 つくで百話)
曇り空の一日でした。予報通り,夕方になって雨になりました。
『続 つくで百話』(1972・昭和47年11月 発行)の「田原のおねり歌と神おどり」の項からです。
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田原のおねり歌と神おどり
田原 菅沼宇一
田原の氏神様は,村社白鳥神社で,東田原寄りの小高い山上に鎮座ましますのでございます。緑におおわれた鎮守の森の百二十三段の石段を登りつめたところに広場があって,ここにおまつりしてあります。この広庭から眺めますと,田原部落の広い水田や姉川の清流が眼下に展開しており,まことに風光絶佳の地でございます。
白鳥神社の御祭神は倭根子命でありますが,境内に御鍬社と秋葉社が合祀されております。また本社裏側の西寄りの小高い古木の元に,山の神さまもおまつりしてあります。白鳥神社の創建年月はわかりませんが,本社前の手洗鉢には元禄三年末三月と刻まれており,元禄九年丑八月十五日に,始めてみこしわたるという記録も残っております。新暦では九月中旬頃,秋のとり入れ前に大祭が行なわれたものと思われます。私が若い頃には十月五日が長く続きましたが,九月二十九日となり,十一月十三日と移り変わりました。最近は勤め人が多くなりましたので,その近くの日曜日を例祭としております。
祭礼の当日は,本社拝殿に神官,氏子総代,公職者,奉仕者等が参列して祭礼の儀式が,いとも厳かに執行されます。この儀式が終わりますと一般の参列者は,拝殿を出て広庭に整列します。拝殿におきましては,神官や奉仕者によって御神体を金色燦然たるおみこしの中へおうつし申し上げるのでございます。
おみこし渡御の奉仕者は次の通りでございます。
一、神輿役 両親ともに健在のもの四名,烏帽子,、狩衣の装束。
二、音吐 おねり歌の音頭をとるもの。
三、三宝 神酒,海の幸,山の幸などの供物をささげもつもの。
四、先払い 青竹の握りに白紙を巻いて杖として先頭にたつもの。
など十三人の役割があります。これらの奉仕者は,衿、小袖,白足袋,紙緒草履をはいて行列にたちます。
(つづく)
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