集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

学校再開に向けて 2「学習・活動」(もしも校長だったら)

花0517。 天気の良い一“日曜日”でした。巣ごもりが続くと,曜日感覚が鈍ってきます。気をつけなければ。  前回の「学校再開に向けて(もしも校長だったら)」(05/15)に続く「学習・活動について」の話です。  学習や指導については,“これまで”の取り組みにより,“これから”に大きな違いがあります。これまでを述べるのは「後出しじゃんけん」のようで心苦しいですが,一部を述べていきます。  2月末の安倍首相の「臨時休校要請」によって“翌日が最終登校日”となった子供が生まれました。  そこからの“年度末+春休み”の過ごし方(指導と勤務)が,学校と職員,保護者,地域に大きな変化を生みました。  この時,臨時休校の通知が出されました。その発信者が「学校名・校長名」か,「教育委員会・教育長名」か,「教育委員会(長)+学校(長)連名か,さらに「市長+教育委員会(長)+学校(長)連名か,それぞれの教育委員会自治体の“教育の姿勢”が現れていました。  その後の子供や家庭への対応にも,その違いが現れていたと思います。  臨時休校になり学校は,学年のまとめができる“家庭学習プリント”を配付しました。長期休業の“宿題・課題”と似た対応をした学校が多くありました。   ◇「宿題わたして、あとはよろしく」 休校中の学校に高まる保護者の不満、悲鳴 【休校中の宿題問題(1)】(5/12 妹尾昌俊)   ◇【休校中の宿題問題(2)】学校、教育行政は…(5/13 妹尾昌俊)   ◇【休校中の宿題問題(3)】保護者の不満、不信は…(5/13 妹尾昌俊)   ◇【休校中の宿題問題(4)】なんのために宿題…(5/15 妹尾昌俊)  3月の休校では,“家庭学習プリント”の準備をしたと思いますが,準備時間が少なく,その量は最小限にします。  時間をかけたいのは,学校が利用していた家庭でも利用できる学習ソフト・サイトラインズeライブラリ アドバンス)の「学習ガイド」の作成です。
○ どの項目(内容)を,どの順に学ぶか。 ○ 学ぶ項目の「ねらい」は何か(何を学ぶか) ○ どこまで学ぶか(評価。繰り返すか,終了かの判断)
 休校期間に入ってからになりますが,家庭学習プリントも含めて“学習した内容の扱い”についての学習ガイドを知らせます。
○ 単元Aは,プリントAの学習で終了する。 ○ コンテンツBとCで,単元Dの学習とする。 ○ プリントEとコンテンツEは,単元Fの学習で,新学年で改めて学びます。 ……
 この頃,一気に学習サイトの紹介がネットに流れました。それを利用して学習するも良いことですが,「これまでの学習のまとめ」ができるのか判断は難しく,どこ子にも成果ができものではないでしょう。  興味のある子供が発展的に利用することで効果の上がるものでしょう。  ネットで“学習として紹介”するのは,Eテレの番組を視聴できるNHK for Schoolから,「○○を見て,感想を書こう」「○○について,お父さんに説明しよう」と,コンテンツを示して具体的に伝えるようにします。  学校で行ったテレビ番組を利用した学習経験を生かして,“他の人に働きかける”ことをさせていきます。  この時期は,教職員は年度末の業務が多くありますが,休校で“空いた時間”が生まれます。その時間を使って,次のようなことを企画します。
○ 新学習指導要領の研修
 これまでも研修してきていますが,改めて学び,必要な準備をすることで,“新しい教育”に備えます。
○ 模擬授業
 教師力・指導力向上の研修です。ここでは“5分の授業”を立案し,行います。  いろいろな考えがありますが,授業を15分×3で組み立てることで子供の集中が続き,学習が進みます。その15分の核になる5分です。この授業をつくり力は,オンライン学習での動画制作に生かせます。
○ 地域教材の発掘 ………
 休校中,子供の家庭生活,学習のようすを知るため,電話連絡や家庭訪問を行いますが,その環境は十分ではありません。ホームページや連絡メールは,学校からの一方通行です。  今回,臨時休業中の学校に,無償提供する企業が多くありました。最終勤務校では,双方向の手段がなかったので,次のようなところに,すぐに申し込んだでしょう。   ◇【事例紹介】EDUCOM「学校ホームページ作成システム」(アンケート機能含む)の無償提供で、子どもたちとのつながりをつくる   ◇保護者連絡ツールの無償提供を開始  徐々に深刻さを増していましたので,双方向のシステムが導入できるよう“策を練った”でしょう。(多分)  新年度早々の休校では,「新しい学習・初めての学習」ですので,3月と同じ対応では上手くいきません。オンライン学習を充実させる必要があります。  オンライン学習・授業を進める上で,改めて著作権など関係法令の確認が必要です。
◇改正著作権法が4月28日に施行されました。 〔以下,引用〕 <教育と著作権に関する疑問・質問の募集>  臨時休校の長期化に伴い、教育委員会や初中等学校関係者が授業ビデオをネットで児童生徒に配信するといった実践が行われ始める中、改正著作権法第35条が4月28日に施行されましたが、著作権に関する疑問や不安、困ったこと等がまだまだおありのことと思います。  そこで、一般社団ICT CONNECT21 学習資源利活用促進SWGでは、初中等教育関係者(教員、教育委員会、ICT支援員、その他関係者等)から、教育と著作権に関する具体的な「疑問・質問」、困りごと等をいただき、様々な識者の協力のもとQ&A集を作成し、公表を計画しました。  ぜひ、小中等教育著作権に関する疑問、質問をお寄せください。   ◇初中等学校におけるネットを活用したオンライン授業等における著作権関連に関するQ&A策定に関わる「質問事項」募集
笑顔0517。
 また長くなってしまいました。今日はここまで。  前回と同様に「子供と保護者,地域が“安心でき”,行動できる」具体的な情報を提供することが肝心です。  再延長,再開に向けての学習や活動については,またの機会に。