長者平の神楽(2)(続 つくで百話)
暖かい一日になりました。
今日,「緊急事態宣言を実施すべき期間を,引き続き5月31日までとした上で,緊急事態宣言を実施すべき区域を全都道府県から8都道府県に変更する」となるようです。
これにより“解除”となる地域でも,“気を緩める”ことなく過ごしたいものです。
午前中,休校中のオンライン学習への取り組みについて,話を聞きました。
教材をオンデマンドで提供,リアルタイムの授業,質問室や相談室をZOOMで設定…
いろいろな工夫で指導を始め,生徒の声をもとに改善をしながら,進めてみえました。
学びのある話でした。ありがとございました。
『続 つくで百話』(1972・昭和47年11月 発行)の「長者平の神楽」の項からです。
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長者平の神楽
岡崎 峯田富般/長者平 斉藤隆治
(つづき)
十二所神社の祭礼は,昔は八月十五日(旧暦)でしたが,養蚕や秋のとり入れの関係で,十月一日,十月十日,九月二十八日などとたびたび変更されましたが,最近では,九月十五日敬老の日を例祭と決めております。
祭礼の当日は,定刻に氏子が神社境内に参集いたしますと,神官の祝詞奏上から儀式が始まります。それから少女の浦安の舞を拝殿で奉納してから,御神霊を神輿にお移し申し上げる御霊遷の式が行なわれます。この時は神職だけが拝殿に残り,役員も来賓も全部室外に退出いたします。この儀式が終わりますと,神輿をお宮の前庭へお移しいたしまして,ここで神楽を奉納いたします。この神楽の終わりに「神イサミ」という舞をあげて,田面の八幡社へ神輿が渡御されることになります。
渡御の行列は,先頭に露払,十二所幟,高張,子安幟,八幡幟,八桂幟,流旗,神弓,神榊(これだけは各班長が裃着用),獅子,神鏡,神酒,神供(裃着用),小幟,子供連,幣帛(裃着用),神官,下祢宜,役員,来賓,氏子総代,神輿(両親のある者六人でかつぐ),神幣(裃着用),供奉(六十才以上の者),舞姫,囃方,大太鼓,小太鼓、神楽殿,輿台,女子,手を引かれて歩く子供の順で行列をつくります。道中は若者の笛太鼓で賑やかに囃しつづけて八幡社に到着いたします。神前で,神官の祝詞奏上,来賓や役員の玉串奉奠で式を終わり,浦安の舞と神楽を奉納して帰還の行列にうつります。
十二所神社に御輿がおかえりになりますと,お宮の広庭で神楽を奉納して,最後に「神納め」の舞をもって,すべての神楽を終わります。それから神輿を拝殿におうつしして,御神霊を本殿に安置し奉って一切の儀式を終わります。
私たちの記憶している明治末期から大正へかけての長者平神楽衆で,特にすぐれていた人々を拾ってみますと,愛さ(峯田愛助)の才蔵,神楽のあともち,唄の手伝い。栄さ(西山栄次郎)の太鼓。善さ(夏目善八)の神楽まわし。常さ(夏目常造)の笛などは評判でした。この外斉藤清次郎,夏目実,夏目源作,永井卯之平らも相当の芸を身につけておりました。
昭和十年代に,太田茂良村長が長者平神楽の保存を提唱されて一時復興したことがありました。この頃活躍したものの中には,太鼓の斉藤与一郎,峯田富般,夏目一郎,笛の峯田米太郎,西山時次郎,神楽の西山松三,夏目清四郎。段物歌舞伎の斎藤隆治,斉藤寿一,竹内大三郎,夏目一郎等がかなり高く評価されたものでした。
太平洋戦争後は神楽衆も少くなり,衰頽の一路を辿っていることは心淋しい限りです。
草谷,川尻の神楽は,戸金神楽で明和年代(今から約二百年前)に千万町から伝わったことは前に述べた通りですが,出演者がへった時には長者平と合同してやりました。昔の人では中村久松,佐々木藤三郎,大石太市などという人が有名でした。殊に太市の男獅子は凄まじい荒れ方で,子供などおそががって泣き出した程でした。
川尻,草谷神楽の十八番の段物には忠臣二度の清書,伊貸越道中双六沼津平作住家の段,朝顔日記,一の谷熊谷陣屋などがありました。
川尻の白鳥神社の宝物として獅子頭の三,四個に分割したものが桧の古い箱に納められてあります。金箔はあらかた剥げており,裏側に「天徳二年」と書かれております。この外に明治四十年頃まで使われた漆造りの獅子頭がありましたが,これもバラバラにこわれてしまい,現在は行方不明です。
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注)『つくで百話』の記事は〈タグ「つくで百話」〉で
【参考;教育情報】
教育関係のみなさん,この発表をご覧になりましたか。
「えっ、この非常時にさえICTを使わないのなぜ?」
「現場の職員の取り組みをつぶさないでくれ」
「これからはICTを使わなかった自治体に説明責任が出てくる」
これまでにない言葉,表現で説明がありました。
まだご覧になってない方,いかがですか。
◇2020年5月11日 学校の情報環境整備に関する説明会【LIVE配信】(YouTube)
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