作手の剣道(7)(続 つくで百話)
天気がよく暖かい日になりました。
“巣ごもり”(引き籠り?)の続く日々ですが,春を愛でに人出を避けて出かけました。
当地も見ごろを迎えた桜があります。その一つ,吉祥院のしだれ桜(岩波ざくら)は,樹齢100年と伝わります。
以前,岩波区の方々が,岩波ざくらを地域に広げようと「岩波ざくら1本から百本へ」プロジェクトに取り組み,道路沿いや空き農地などに植えていきました。作手小学校が新校舎となったとこにも苗木が寄贈され,校舎の前に植えられました。
わくわく うきうき やさしい気持ち 元気いっぱい まったり 落ち着いた 満ち足りた うっとり にこにこ 興味津々 やる気満々 触発される 嬉しい 楽しい 希望に満ちて 喜びに満ちて 愛情に満ちて 感動した 穏やかな くつろいだ ほっとした ありがたい 誇らしい …岩波ざくらを眺め,春を愛でました。 心がほこっりとした一日でした。 『続 つくで百話』(1972・昭和47年11月 発行)の「作手の剣道」の項からです。 ******** 剣に生涯を捧げた峯田与忠一 家庭生活 彼ときし夫人との間には二男二女が生まれました。長女の菊枝さんは新城市庭野の山内家に嫁ぎましたが将来を嘱望されていた海軍航空将校の夫君が日支事変の最中に散華されたことは惜しみてもあまりあることでした。 長男克己君は学窓をでてから,軍隊生活にはいり陸軍少佐で終戦を迎えました。戦後は実業界に転進し名古屋の服部製作所の中堅社員として活躍しておられます。 次男堅君は,夙に静岡県警に勤務することになりましたが,警察大学を抜群の成績で卒業して富士宮警察署長,県警本部付と累進して,警視正で退官いたしました。 また次女のみさをさんは元静岡県視学中村家光氏に嫁ぎ家庭婦人として幸運なコースを辿られました。 彼が晩年,作手村杉平で隠棲生活にはいってから,その身辺の世話をしていた女性との間に男子が生まれました。彼は,この子供が剣聖内藤高治にあやかるようにと高治と命名して,こよなく可愛がって育てました。高治君は森家の養子となり成人して愛知県警に勤務することになりましたが,優れた素質に恵まれた彼は警察大学を優秀な成績で卒業して,現在中部管区警察学校教官を勤めております。 彼の晩年は経済的破綻から,家族が離散して生活する破目となり,大きな傷手をうけましたが彼の血をうけた子女が立派に成人し,その天分を遺憾なく発揮することができましたことを心から祝福したいと思います。 ******** 注)これまでの記事は〈タグ「続つくで百話」〉で 注)『つくで百話』の記事は〈タグ「つくで百話」〉で