集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

「作手村姓氏考(その5)」(続 つくで百話)

マンホール0123。 雨の降る“寒い日”でした。  昼に情報番組を見ていると「日曜日には積雪が…。」と,この先の天候を伝えていました。来週から月末にかけて日差しのない天候が続くようです。  “いつもの冬”が,やってくるかな。  SNSで,「下水道マンホール合格御守を配布」の情報がありました。
 豊川流域下水道推進協議会(豊橋市豊川市蒲郡市新城市)及び田原市では、「丸い、落ちない、滑らない」という下水道マンホール蓋の特徴を生かし、受験合格を祈願する御守(缶マグネット)を配布します。
 これから受験のみなさん,一ついかがですか。
マンホール0123。
   ◇下水道マンホール合格御守を配布します(愛知県)  『続 つくで百話』(1972・昭和47年11月 発行)の「作手村姓氏考」です。 ********     作手村姓氏考(その5) ──太田亮著 姓氏家系大辞典抄録── 海野 ウンノ 1. 信濃小県郡海野より起れる清和源氏滋野族最も著わる。 垣内 カキウチ  藤原姓という。紀伊国在田郡栖原村地士に垣内氏あり。続風土記に垣内孫左衛門を載せたり。また天正の始め垣内後藤右衛門あり,加賀国石川郡熊走塁に拠る。徳川時代関宿久世藩の近習頭にこの氏あり。又信濃にも存す。  カツラ  山城,伊賀,甲斐,武蔵(桂庄)常陸,陸前,阿波,筑前,豊後にこの地名あり。藤原北家観修寺流,宇多源氏六条家流,桓武平氏,佐々木氏流,島津氏流,毛利氏流などあり出自一様ならず。 河合 カワイ  諸国に河合,川合の地多く,それより起る氏なるも越前国足羽郡河合庄より起れる利仁流藤原姓最も有名なり。  源姓。(三河)寛政系譜 末勘源氏にこの氏二家を載す。その一は家伝に「その先祖設楽郡河合村に住し河合と称す」と。家紋 左三巴。松丸。二葉松に「設楽郡城ヶ根城は河合八度兵衛の拠城也」。又「足込村古屋鋪河合源三郎」と。又賀茂郡大桑村古屋敷に河合弥十郎。大林村古屋敷に河合谷斗兵衛拠る。子孫松平越中守へ仕官。奥平家臣云々」と。又額田郡岡村岡城は後に川合勘解由左衛門当地を賜うとなり。 神谷 カミヤ 神屋 1. 三河の神谷氏は宇都宮氏流にして碧海郡の豪族なり。二葉松に「東端城(東端村)二ヶ所あり,内一ヶ所は屋敷 永井右近直勝及び神谷与七郎居住」と。又「小垣江村古屋敷 神谷与次郎」とあり。この氏は藤原北家 宇都宮氏の族にして寛政系譜に「宇都宮頼綱の後裔,神谷石見守高頼の時より碧海郡に住し,その子孫宗弘に至る」と云う。その子清次──清正──清房なり。支庶二。家紋 上り藤 丸に揚羽蝶 雁木丸に揚羽蝶と。又額田郡鹿島大明神々主に神谷氏あり。 2. 秀郷流藤原姓伊賀氏流。これも三河の豪族にして家譜に「伊賀光季十七代後裔,光忠の後にして額田郡神谷村に住し神谷を称す」という。光忠の二男正利也。家紋 上り藤 丸に揚羽蝶。その他渥美郡保美社の社人に神谷多吉及び宝飯郡にも存す。 菊地 キクチ  肥後国菊地郡より起る。この地は和名抄に久々地と註す。よりて或は安倍氏の族なる久々智と縁故あるべし。菊地氏の出自につきては旧説みな藤原姓中関白家の裔といえど疑惑頗る多し。即ち藤原隆家流,同伊周流,文家説などあれど,九州土豪説有力にして,太宰府宮たりし紀氏にして高木,大村,草野氏と同族なる如し。紋章よりいうも菊地氏はもと日足紋にて高木,大村と同紋なり。隆直に至り鷹羽紋とし,又違い鷹羽に改む。  菊地氏は九州に多けれど,越中,伊豆,武蔵,下野,奥羽にあり。 (つづく) ******** 注)これまでの記事は〈タグ「続つくで百話」〉で 注)『つくで百話』の記事は〈タグ「つくで百話」〉で