集団「Emication」別館

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「作手村姓氏考(その9)」(続 つくで百話)

花0131。 冷たい風の吹く寒い一日でした。  先日訪問したところで,“大きな鉢植え”がありあした。  「これは何? ポインセチアに似ているけど…。」  用事を終えてから,鉢植えについて尋ねると,ポインセチアでした。 玄関に2鉢ありました。  昨年,花が終わってから切り戻しなどの世話に合わせて,大きな鉢に植え替えたました。その鉢の大きさに合わるように大きく育ったそうです。  これほど大きく育ったものを見たのは初めてだったので,驚きました。  植物のちから,自然のちからって凄いものです。そして神秘的です。  『続 つくで百話』(1972・昭和47年11月 発行)の「作手村姓氏考」です。 ********     作手村姓氏考(その9) ──太田亮著 姓氏家系大辞典抄録── 夏目 ナツメ 1. 信濃夏目邑より起るもの 清和源氏村上氏の族にして,国忠 泰衡追討の功により信濃国夏目村地頭職となり,子孫夏目を以て氏となす。家紋 狭間菊。 2. 三河の夏目氏。当国の豪族にして前項の族なりと。幡豆郡六栗城は,その居城にして二葉松に「夏目次郎右衛門吉住(定国)永禄六年九月一向一揆の節,大津土左ヱ門(半之丞)乙部八兵ヱと共に籠る。松井主殿助伊忠攻めて之を陥る」と。又野場城も夏目氏屋敷なり。又「設楽郡森長村古屋敷は中村杢左ヱ門」とあり。夏目吉信 家康に仕え元亀三年十二月三方ヶ原合戦に家康の身代りとなり討死。その子吉次 伊豆韮山一万石。家紋 狭間菊。 尾藤 ・ 美藤 ビトウ 1. 尾張の尾と藤原の藤とを合せたる也。秀郷流藤原姓佐藤氏族。佐藤公清──公澄──知基──知昌(尾張守)──知忠(尾張守)尾張春日井郡に尾藤城あり,三井村尾藤源内住すと。 2. 三河尾藤氏。前項の族にして,二葉松に「額田郡赤羽根村に美藤源内屋敷跡あり」と見えたり。その時は奥平美作守に属せしとぞ。 平松 ヒラマツ 1. 近江国甲賀郡平松邑より起る。伴姓にして善男の子善平(平松太郎号甲賀殿)──頼男──善頼(平松太郎)の裔なりという。 2. 三河平松に橘姓あり。賀茂郡梅坪の士に平松与左ヱ門あり。又石黒氏裔に見え,後平松氏をつぐ。家紋 蔦 蛇目。左内光幸四代孫杢右ヱ門在幸寛政系譜に見ゆ。 真木 ・ 牧 マキ 1. 牧氏は尾張の豪族にして斯波義統の弟義長の男 与三左ヱ門長清この氏を冒す。妻は織田信長の妹なり。家紋 枝橘。春日井郡川村の古城に拠る。愛知郡島田城に牧虎蔵。前津小林城に牧与三左ヱ門あり。 2. 三河の牧氏。幡豆郡古志里村の士に牧吉蔵。宝飯郡茂松城主に牧主計見ゆ。(二葉松) 3. 三河真木氏。宝飯郡の豪族にして鍛冶村屋敷は真木越中守定善,同善兵ヱ居住すと見え,又牛久保過去帳に「永禄五年 祐慶 鍛治村真木某」など載せたり。  モリ 1. 近江国愛知郡森より起る。佐々木鯰江氏族。家紋 屋羽図,鶴丸舞鶴五三桐。また清和源氏小椋氏族もあり。 2. 美濃国の豪族森氏(蘭丸の家)は相模国愛甲郡森荘よりいでしものの族にして森左ヱ門尉泰家が後裔という。子孫諸侯に列し,家紋 舞鶴,桐,二笹,二鶴,五三桐。 3. 三河の森氏。賀茂郡田代城主に森外記見え,参河後風土記に森次郎兵ヱ。渥美郡和地村社人に森市左ヱ門あり。 森下 モリシタ 1. 上野国利根(吾妻)郡森下邑より起る。上野国誌に「森下城は森下三河守」と載せ,三河守のことは関八州古戦録に見ゆ。 2. 九州の森下氏は大友氏族にして,大友貞家始めて森下を称すと。 (つづく) ******** 注)これまでの記事は〈タグ「続つくで百話」〉で 注)『つくで百話』の記事は〈タグ「つくで百話」〉で