集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

「作手村姓氏考(その11)」(続 つくで百話)

青空0205。 天気のよい日でした。  暖かい冬が続いていましたが,寒気におおわれ“いつもの寒さ”となるようです。  今夜の寒さは…。  新型肺炎の広がりで,マスコミが「マスクが消えた…」と伝えています。  日曜日,名古屋の地下街で開店間もないドラッグストアの店頭は,20枚1480円のマスクがあるだけで,これまでよく見たマスクはなく,空いた棚ばかりでした。火曜の午前に立ち寄った豊田市のドラッグストアは,箱入りマスクが山積みになっていました。(午後には売り切れるそうです)  マスコミ(テレビ)が伝える「消えた」に煽られた(見ている)方々の動きで,必要な人に届いていないような気がします。そんなことはないでしょうか。  “危機管理”の役に立つ情報は…。その発信は…。  『続 つくで百話』(1972・昭和47年11月 発行)の「作手村姓氏考」です。 ********     作手村姓氏考(その11) ──太田亮著 姓氏家系大辞典抄録── 山口 ヤマグチ  多々羅姓大内氏族。尾張国発祥の豪族にして大内義弘の裔とす。防州山口にありて氏とし,後尾張に移るというも信じ難し。尾張国山田郡にも山口郷あり,古代山口忌寸の裔か。常陸牛久一万石,子孫諸侯となる。家紋 唐菱 竹の丸に飛雀二羽。 西尾 ニシオ  三河幡豆郡西尾邑より起る。清和源氏吉良氏族にして,東条持広の子 小三郎義次(吉次,小左ヱ門)織田氏に質たり。豊織,徳川三代に仕え,美濃にて一万二千石。家紋 櫛松 稲穂,剣カタピラ。美濃国にも西尾氏あり,前項の裔という。 西山 ニシヤマ 1. 甲斐の西山氏は巨摩郡西山郷より起る。利仁流藤原姓斎藤氏の族なり。家紋九曜,カタピラ。信濃のこの氏は滋野姓にして望月重直の子 重実を始祖とす。 2. 三河の西山氏は前項の裔なり。 西村 ニシムラ  甲斐発祥の西村氏は清和源氏武田氏族にして家紋軍団扇,信濃の西村氏は家紋 丸に花菱。  美濃の西村氏。当国の豪族長井家の家老に西村三郎左ヱ門あり。斎藤道三も始め,その遺跡をつぎ西村勘九郎と称せしことあり。 西岡 ニシオカ  紀伊国那賀郡岡田村の豪族西岡氏は菅家の末流にして,左ヱ門長頼の時,城州相良郡西岡郷に居り南朝に従う。後に子孫大学資基岡田村に移る。  下野国安蘇郡西岡郷のこの氏は四郎成吉を始祖とする。 太田 オオタ  全国に大田,太田という地多し。太田は昔の太田部の住居せしより起りしものにして,太田氏の多くは太田部の後裔と考えられる。  三河の太田氏。碧海郡河島城主は太田主計,同左馬助,子孫水戸家に仕官。又幡豆郡矢田村に太田荘左ヱ門。設楽郡新城村の太田白雪は国学者として著る。 大石 オオイシ 1. 清和源氏義仲流。武蔵の大族にして木曽義仲の裔,源左ヱ門定久を始祖とし,多摩郡滝山城に拠る。 2. 近江大石党,栗太郡大石邑を本拠とし藤原秀郷の後裔なりという。又清和源氏佐々木氏流もあり。家紋 丸に桔梗,丸に四ツ目。 小田 オダ 1. 藤原北家八田氏流。常陸国筑波郡小田邑より起こる。八田知家の後裔也。 2. 信濃発祥の小田氏は清和源氏満快流にして飯田三郎為景の子実信を姓祖とす。また小笠原流もあり,小笠原清家 小田五郎と号す。甲州山梨郡小田谷より起りしか。 (つづく) ******** 注)これまでの記事は〈タグ「続つくで百話」〉で 注)『つくで百話』の記事は〈タグ「つくで百話」〉で