集団「Emication」別館

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「作手村姓氏考(その12)」(続 つくで百話)

消毒0207。 今日,氷点下寒い朝でした。日中も気温が上がりませんでした。強い風ではなかったので“厳しい寒さ”とは感じませんでした。  でも,やっぱり寒い!  明日の朝も,氷点下かな…。  『続 つくで百話』(1972・昭和47年11月 発行)の「作手村姓氏考」です。 ********     「作手村姓氏考(その12)」(続 つくで百話) 大橋 オオハシ 1. 桓武平氏筑後守貞能の裔にして肥後国山本郡大橋邑より起る。寛政家譜に家紋 丸に剣鷹の羽。抱海老の丸。 2. 三河の大橋氏。前項の族にして太郎左ヱ門貞廉の後,三河額田郡を領す。後世岡村に大橋右ヱ門兵ヱありと諸書に見ゆ。 紅谷 ・ 紅屋 ベニヤ 1. 石見に紅屋氏あり,又泉州堺に茶人紅屋宗陽あり名高し。 2. 作手の紅谷氏。出自は堺。大阪役に出陣,役後飛騨高山に落ちのび,美濃太田より来る。 金山 カナヤマ  美濃国可児郡金山(兼山)邑より起る。清和源氏土岐氏流にして土岐光行六世孫貞房の後なり。 鎌倉 カマクラ  相模国鎌倉郡より起る。桓武平氏平忠通鎮守府将軍として鎌倉にあり,その子景通より鎌倉を称すと。また清和源氏嫡流。同足利氏流もあり。 安藤 アンドウ  安倍氏にして,藤姓を冒せるものにして津軽,秋田,松前に栄ゆ。 1. 三河藤姓安藤。陸奥安倍氏の族ならん。寛永系図は,清和源氏村上氏族,安藤太郎長基の後裔とし,家重より系を記せり。家紋 打抜,下り藤丸の内安文字,七画引竜。 2. 三河源姓安藤。清和源氏にして,武田巨海氏族という。寛政系譜に「巨海信方──忠勝──忠正(妻安藤定次女)──忠次 外戚の称を冒し,安藤と改むと見ゆ。家紋 藤の丸。その他賀茂郡牛地村古屋敷安藤宇右ヱ門守春あり。駒寺観音堂建立年号久輔もの也と。なお二葉松碧海郡佐崎村条に安藤治右ヱ門出生。又額田郡(岡崎)菅生古屋敷万性寺領内安藤孫四郎。 阿部 アペ 阿倍 ・ 安倍 ・ 安部 みな同じ。 1. 阿倍臣 孝元天皇の皇子大彦命の後裔なり。陸奥安倍氏は出自詳かならざるも嘗つて安倍氏の部曲たりしものか。前九年の役安倍貞任誅せられる。 2. 駿河安倍氏安倍郡安部谷より起る。もと信濃より来るといい,或は滋野氏といい,諏訪神家という。古代安部氏の後裔ならんか。始め今川に属し,武田侵入により遠州に走り,徳川氏に属す。明治維新半原藩一万石。家紋丸に梶の葉,丸に三引連銭。 3. 三河の阿部氏。当国に阿部氏多し。碧海郡小針城主阿部孫四郎(摂津守),同大蔵,ここより額田郡六名に移る。又宗定村阿部四郎五郎忠政。桑子城は阿部囚獄(古代)安藤薩摩守念清房,今,高田宗明源寺は此の子孫と云う。帯刀代々在城。上和田村は阿部四郎兵ヱ息善八正次など諸書に見ゆ。この国の阿部氏は藤原北家。八田小田氏族とす。その寛政系譜に「もと藤原氏にして道兼の流八田権頭宗綱の二男小田筑後守知家が主流なり。のち姓を阿部に改め,家号をまた阿部とす」とし,その子孫諸侯となるもの三家。家紋 丸に右重鷹羽,黒餅,丸に左重鷹羽,黒餅の内鷹羽。丸に鷹羽。 (つづく) ******** 注)これまでの記事は〈タグ「続つくで百話」〉で 注)『つくで百話』の記事は〈タグ「つくで百話」〉で