フランス料理。「むかしの子ども」《父母が子どもの頃 10》
曇り空でしたが,日中には日差しもありました。寒い朝から日中は気温が二桁になっていました。
“春”が一歩ずつ近づいています。
今日,昨年度から始まったキッチンクラブつくでが行う「作手小学校6年生☆先輩に学ぼう」が開かれました。
朝からつくで交流館の調理室で準備が始まり,多目的会議室で“事前講座(食育)”があり,会場を作手小学校のランチルームに移し“フランス料理”をいただきます。
今日のメニューは,
地域に育つ子供達が,地域の食材を味わい,先輩の技に魅了されて,素敵な時間を過ごしました。
キッチンクラブつくでのみなさん,ありがとうございました。
文集「こうやまき」(1970年・刊)から,「父母が子どもの頃」の一話です。
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『むかしの子ども』 (文・巴小4年 女子)
母が小さかったころは,家の中には電灯のほかには電気製品はなにもなく,水道もなかったそうです。井戸がすいじ場よりも遠くにあったので,つるべで水をくんだあとは,バケツでなんべんもはこんで大きなおけにためて,それをすいじに使いました。中学校へ行くころになって,おじいさんがすいじ場の近くに井戸をほり,ふろ場には,“たつ”というしかけを作って,ふろおけに水がはいるようにしました。そうしたら,バケツで水を運ばなくても,ただ,ポンプを押すだけでふろおけに水がたまったので,なんとべんりになっただろうと,おかあさんはうれしかったそうです。“たつ”は,三十センチくらいの四角な木に穴をあけて,そこに竹をさしこみ,それを地面にいけて,ふろ場までつないだもので,ちょうど,いまの水道のバイプの役目をするものです。
父が小学校に入学した時は着物でしたが,二年生になると洋服を着るようになり,学校でまとめて買いました。でも,おとなの人たちは着物の人が多く,仕事をするときにはももひきをはき,しぱさげというかっこうで働いたそうです。
そのころは,どこの家でも,いろりがあり,このいろりをかこみながら食事をしました。夏には,仕事をよくするので,一日に四回もごはんを食べたが,おかずはやさい類が多く,肉やさかなを食べるのは,お正月くらいのものだったそうです。
父かこどものころの遊びは,かくれんぼ,ぞうりかくし,じかくし,じんとりなどで,女の子は,まりつき,おじゃみ,なわとび,おはじき,あやとり,じんばあ,などだったそうですが,こういう遊びは,わたしたちも時どきやります。
でも,どの子も家の仕事を多くしたので,あまり遊ぶひまはなく,母は,いつも子もりばかりしていたので,そのため,せいが伸びなかったといってくやしがります。
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今の子供達が,普段の遊びで盛んにすることはないでしょうが,「かくれんぼ,ぞうりかくし,じかくし,じんとり,まりつき,おじゃみ,なわとび,おはじき,あやとり,じんばあ」といった遊びを“知っている”こと,そして“できる”ことは大切だと思います。
子供達に体験させたいですね。
ところで,「じんばあ」って,どんな遊びか知っていますか。
【オードブル】 石川県産ブリのミキュイとガルグレイ 【スープ】 玉ねぎとベーコンのフランズワイガニのスープ 【メイン】 国産若鶏のバロティーヌドフィノワ添え 【デザート】 寒熟イチゴとブランマジュでした。 教えてもらっていますが,テーブルマナーに戸惑う子もいましたが,美味しい料理をゆったりと味わい愉しんでいました。