『世界が終わる前に』(山本弘・著)
夏の暑い日になりました。
食卓に初物の茗荷(みょうが)がありました。“夏”を味わいました。
気象台が東海地方の梅雨明けを発表しました。予報では曇りの日が続くとしていましたが,梅雨明けで“夏の日”となっていくようです。
暑さに体調を崩さないよう,対策をして過ごしましょう。
今日は,国民の祝日「海の日」です。
1996年(平成8年)から7月20日を「海の恩恵に感謝し,海洋国家の繁栄を祝う」趣旨とする祝日とし,2003年(平成15年)からのハッピーマンデー制度(祝日法改正)で,「7月の第3月曜日」となっています。
海のない新城市ですが,今年も,当地にある作手B&G海洋センターで「海の日無料開放デー」が行われました。
多くの小学生や家族,近隣市の子供たちが,いろいろな催しを楽しんだようです。
みなさんの「海の日」は,いかがでしたか。
先日,「本」について書かれた本を手にしました。
その一冊,『世界が終わる前に BISビブリオバトル部』(東京創元社・刊)です。
数年前に「ビブリオバトル」を知り,いろいろな場所で行われるようになりました。ビブリオバトルを知って,子供達にも楽しませたいと思ったことを思い出し,この本を読みました。
本の帯に「日本初の本格的ビデオバトル青春小説シリーズ」とあり,公式ルールも載せていました。
「ビブリオバトルを楽しもう」と読み始めて,「あれっ」。
面白いのですが,何か違います。
その章を読み終えると,続いて「プロローグ」が表れました。目次を見直すと,最初の章は,「番外編 空の夏休み」でした。
番外編が最初でした。目次を確かめないで読んではいけませんね。
ビブリオバトルが舞台だけに,さまざまな「本」が登場します。ただし,そのほとんどは(すべて?)はミステリーです。
それぞれの本の“楽しさ”を,登場人物が語ってくれます。
そして,本編のなかで“ミステリー”が展開します。
ミステリーは,「フーダニット」「ハウダニット」「ホワイダニット」を探って楽しむのだそうです。
ミステリーの種明かしはできませんので,気になった部分を。
そう俺たちは二人とも知っている。「かわいそうにね」とか「元気出してね」とか「大変ね」なんて言葉は,単なるポーズ,常套句のようなものだ。かけられている側にしてみれば何の意味もない。同情しているなら,心の中でそう思ってくれているだけで十分だ。(略) 顔が熱くなります。自分が急に小さく,裸になったように感じます。ええ,今の私は裸です。〈魔女〉のコスチュームを脱ぎ捨て,本当の自分をさらけ出しているんです。この引用は,本書の何も伝えていませんが,本書の中で展開されるビブリオバトルと通して,気に入ったミステリー本を探してみませんか。 【関連】 ◇山本弘 (@hirorin0015)(Twitter) ◇知的書評合戦ビブリオバトル公式サイト 【今日の小咄】 俳句をつくろうと思い,指を折っていたら,息子が電卓を持ってきてくれた。