『ビブリオ漫談』(笹倉剛・著)
青空がきれいな晴れの日でした。蒸し暑さがなく,過ごしやすい天候でした。
久しぶりに高速道路を通りました。
運転しながら,いつもと違うと思うことがありました。バックミラーに近づいてくる自動車が見えると“怖い”と感じました。
最近,あおり運転の話題が多く,安全運転をしていますが「前をふさいでいると思わないか…」と心配な気持ちになっていたのです。
「あれっ,おかしいぞ」とか「困った運転だ」ということはありませんでしたが,安全運転以上に,ドライブレコーダーやスマホ撮影を含め“身を守る運転”をしなくてはと思いました。
タイトルと表紙の「「笑い」と「ユーモア」あふれる本の紹介」にひかれて『ビブリオ漫談(ビブリオトーク)』(あいり出版・刊)を読みました。
“ビブリオ”から連想したのは「ビブリオバトル」ですが,本書は「ビブリオトーク」でした。
そして,本書を含め6冊のシリーズ本があるようですが,初めての図書です。
ビブリオトークとは,
1.1人または数人で本を紹介する技法 2.本を紹介するときには,作品や作家に対して敬意を払うこと 3.発表時間は3分から5分程度で実施する(小学生は3分または4分でもよい) 4.本の紹介は,書誌事項,あらすじ(解題),本の書評および感想,お薦めのポイントなどを時間内で述べる。ブックトークのような客観的な感想だけでなく,主観的な感想も入れてよい(ここがブックトークと違うところ) 5.本を紹介した後,読んでみたい(買いたい)本の人数を調査(挙手または記述で調べる) 6.本を紹介した後で,紹介者の本を読んでみたいものが集まり,質問の時間をとってもよいというもの(定義)です。 そして,「ビブリオ漫談」は,
1.ビブリオトークの定義を踏まえて実践する。 2.2人1組(または3人1組)になり,1冊の本について紹介する。※可能ならば1人で実践してもよい。 3.2人が楽しい「笑い」や「ユーモア」を誘うようなかけあいで本の紹介を進めていく。 4.「笑い」や「ユーモア」をどのように演出するかを2人で工夫する(できるだけ不自然な笑いにならないように)。 5.「笑い」や「ユーモア」を優先するあまり,本の紹介がおろそかにならないようにすること。 6.本の紹介の最後も,「笑い」や「ユーモア」で「オチ」をつけるような工夫ができればよい。とビブリオトークの一つの形式として採り入れているものだそうです。 ブックトークなどでも扱えそうですが,本書では,小中高校生向けの本を“漫談”という形で紹介する方法を案内しています。
(略) B:めってゃいい言葉やな〜。続きが気になる〜。質問やけど,コペル君って外国人? A:いや,バリッバリッの日本人だよ。 B:じゃあなんで,コペル君って呼ばれてるん? A:コペルっておじさんが付けたあだ名なんだよ,コペル君とおじさんが銀座(略)二人で本を紹介していくようすが台本のように紹介されています。 第2章で21冊,第3章で10冊の図書を“ビブリオ漫談”で紹介しています。 読んだことのある本は,自分の感想と違った掛け合いがあり,再読したくなるかもしれません。 本を読むのが楽しくなる一冊です。
もくじ はじめに 第1章 「ビブリオ漫談」について 1.ビブリオトークとは 2.「ビブリオ漫談」とは 3.「ビブリオ漫談」の「笑い」と「ユーモア」について 4.「ビブリオ漫談」のよさについて 第2章 ビブリオ漫談の実践I ──中学生〜一般向けのビブリオトーク── 第3章 ビブリオ漫談の実践II ──小学生向けのビブリオトーク── おわりに【関連;「ビブリオトーク」シリーズ】 ◇『グループでもできるビブリオトーク―「わくわく」「どきどき」する本の紹介方法』 ◇『テーマ別のビブリオトーク』 ◇『「岩波少年文庫」のビブリオトーク―子どもの本の質が未来を変える』 ◇『読み聞かせを活用したビブリオトーク―著者の言葉で伝えよう!』 ◇『ビブリオクイズ―「学校」「図書館」「職場」でビブリオトークを!』