再読;『答えのない道徳の問題 どう解く?』(やまざきひろし・ぶん/きむらよう・え)
気持ちの良い風が吹き、心地よい晴れの日でした。
以前読んだ絵本『答えのない道徳の問題 どう解く?』(ポプラ社・刊)を取り出して、読み返しました。
1年半ほど前に読んだときと、違った気づきや思いがありました。
「この本のよみかた」に続いて、「○○,どう解く?」の問いを考え、順に読み進めていきました。
はじめに立ち止まったのは、 ◇『答えのない道徳の問題 どう解く?』(やまざきひろし・ぶん/きむらよう・え)(2020/10/30 集団「Emication」)
○ せいぎ、どう解く? 今日もお母さんに怒られた。/人を殴っちゃダメ、って。 どうして正義のヒーローは、悪者を殴っていいんだろう?続いて、
○ せんそう、どう解く? ケンカすると、/いつも先生に怒られる。 国と国のケンカは、/どうして/怒られないんだろう?前回、これらの項を読んだとき「何でかな?」「○○だと思う」と、子供に語ることが考えられました。 ところが、ロシアのウクライナ侵攻が起き、その報道が続いているから、すぐには思い浮かびませんでした。思い浮かんでも、「いや拙い。これでは子供に伝わらない。別の…」と戻ってしまいます。 他にも、「らしさ、どう解く?」「すき、どう解く?」は、この1年半で社会環境そして人々の意識が大きく変わっています。 、「らしさ、どう解く?」「すき、どう解く?」は、 後半の「考えるためのヒント」に載る“大人の答え(言葉)”も、読んで受ける印象(読み取り)が変わったものもありました。 前回の記事で
巻末に,書き込み式ワークシートが付いています。これを使って“対話の記録”を残しておくと,時間がたって(成長して)からの“新しい発見”のヒントとなるかもしれません。と記しましたが、ヒントというより変化に気づき、今と未来(あす)を見つめるものとなりそうです。 子と親で、児童と先生で、「どう解く?」のか、お互いの考えを、それぞれの言葉で語り合ってみませんか。
もくじ この本のよみかた たべもの、どう解く? うそ、どう解く? びょうどう、どう解く? ゆめ、どう解く? せいぎ、どう解く? いのち、どう解く? かぞく、どう解く? せんそう、どう解く? べんきょう、どう解く? らしさ、どう解く? いじめ、どう解く? すき、どう解く? ともだち、どう解く? 考えるためのヒント あとがき どう解くワークシート【関連】 ◇『どう解く?』特設サイト(ポプラ社)