セミナー2022。 『へいわとせんそう』(たにかわしゅんたろう・文/Noritake・え)
晴れた日になりましたが,風の冷たく感じる一日でした。
午後,チエルマガジンに案内のあった「チエルマガジンセミナー2022春夏」があり,視聴しました。
堀田龍也氏の進行で,紙面に掲載されていた東京都立川市立第一小学校と大分県玖珠町教育委員会の発表と深掘りがされました。
それぞれに参考となること,そして学びがありましたが,教育委員会の取り組みは,他地域にも広がってほしいと思いました。
新年度のスタートに,考える機会になったセミナーでした。ありがとうございました。
ウクライナへのロシアの軍事侵攻が続き,さらなる拡大が懸念されます。
こうした世界情勢のなかで,子供に読んでほしい本の一冊として取り上げられていた『へいわとせんそう』(ブロンズ新社・刊)です。
学校では,保護者や地域住民による“読み聞かせ”が始まって,今聞かせたい本として選ばれているかもしれません。
表紙に,ひらがなのタイトルと男の子の顔,裏表紙に頭を背後から描き,そこに一本の線があります。
「へいわのボク」と「せんそうのボク」では、なにが変わるのだろう。 やわらかくシンプルなイラストで描かれる「へいわのボク」と「せんそうのボク」。 平易なことばとともに、淡々と、たたみかけるようにページが進んでいきます。 見開きごとに描かれた、同じ人やもの、場所の「へいわ」と「せんそう」との違いにドキリとさせられます。 いま、子どもにも大人にも伝えたいメッセージ。絵本を開くと,見開きで左に「へいわのボク」,右に「せんそうのボク」と書かれ,そこに立っている男の子,膝を抱える男の子が描かれています。 その姿と表情に,「明」と「暗」を感じます。 続いて「へいわのワタシ」と「せんそうのワタシ」では,机に向かう女の子が描かれています。その机の上は…。そして表情は,わずかに違い…。 へいわのボクと,せんそうのボクは…。 へいわのワタシと,せんそうのワタシは…。 へいわのチチと,せんそうのチチは…。 へいわのハハとボクを膝に乗せ…,せんそうのハハはボクを抱えて…。 へいわのかぞくは食卓で…,せんそうのかぞくの食卓は…。 へいわのどうぐは…,せんそうのどうぐは…。 へいわのぎょうれつは…,せんそうのぎょうれつは…。 へいわのきは…,せんそうのきは…。 へいわのうみは…,せんそうのうみは…。 へいわのまちは…,せんそうのまちは…。 へいわのよるは…,せんそうのよるは…。 へいわのくもは…,せんそうのくもは…。 みかたのかおと,てきのかおは,同じ…。 みかたのあさと,てきのあさは,つながって…。 みかたのあかちゃんと,てきのあかちゃんは,同じように…。 ひらがなとカタカナ,シンプルな白黒の絵だけ,たくさん描かれていません。しかし,そこから語りかけてくるものは,とても多くあります。 “今”だからこそ,読みたい絵本です。 お子さんと一緒にいかがですか。 【関連】 ◇谷川俊太郎 (@ShuntaroT)(Twitter) ◇Noritake / のりたけ ◇Noritake (@Noritake_org)(Twitter) ◇谷川俊太郎さんとNoritakeさん絵本「へいわとせんそう」 平和と戦争、何が違う?(好書好日) ◇CHIeru|ICTを活用した教育支援サポートのチエル(CHIeru) ◇チエル(CHIeru)(@CHIeruOfficial)(Twitter)