集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

「名倉川から武節古城へ」(古い資料から)

花0607。 朝、「傘を持って出た方がよいかな…」と感じる空でした。  移動の途中でも曇ったままでしたが、着く頃には晴れてきて、暑くなりそうな天候になりました。  適度に風が吹き、厳しい暑さを感じずに過ごすことができました。  ウォーキングや散策を案内する『楽しく歩いて健康づくり ウォーキングマップ 東海・中部』が、書架に眠っていました。2002年夏に発刊された古いもので、環境や状況が大きく変わっているでしょうが、それを“楽しむ”ことができそうです。  この中に『名倉川から武節古城へ 城を探して石仏に導かれ見つけたのは山里の暮し』(113分 7.0km 12300歩)があります。 ************     渓流沿いの遊歩道で間近に見る自然  北設楽郡稲武町は、稲橋村と武節村が合併した町。かつて信州へ塩を運ぶ中馬街道(塩の道)の宿場として栄えたところだ。  道の駅「どんぐりの里いなぶ」を出て左へ、トンネルの上の武節城址へ上る。道を引返し、名倉川をさかのぼる。川岸へ下りる遊歩道は渓流と木々が美しい。六郎木橋を渡り対岸へ。大井平で眺めを楽しもう。国道を歩き、稲橋交差点から古橋懐古館、瑞龍寺を訪れる。八幡神社を経て街道の風情が残る町並みへ。すし屋「つたや」裏の駐車場の奥に武節城の大手門の礎石がある。
名倉0607。
 黒田川を渡り、小さな石仏の前を過ぎる。保育園前の石段から、熊野神社へ。境内を抜けて、参道を出て右へ。峠から南を向くと、畑の向こうが武節古城址だ。引返して山を下りる。誓約神社まで行ったら黒田川を渡る。縄文人のどんぐりが発見された中村遺跡から道の駅「どんぐりの里いなぶ」に戻る。どんぐりの湯で汗を流そう。
地図 ※ 地図をクリックすると拡大します。
************   □□スポットガイド□□ ◇武節城址 (史跡)  地伏城とも呼ばれる。永正年間(1504〜1521)に田峯(現在の設楽町)城主 菅沼定信によって築かれたが、信州の下条氏の侵略を受けた後、武田信玄の軍門に下る。天正3年(1575)の長篠の戦い後、奥平信昌が支配するも、同18年徳川家康の関東移封とともに廃城となった。長篠の戦いで敗れた武田勝頼がこの城で休息し、梅酢湯を喫して甲州へ帰ったと伝えられる。大小合わせて10数ケ所の郭を配した郡内有数の平山城。空濠などの遺構が残る。・見学自由。 ◇大井平公園 (公園)  大井平の名は江戸時代のはじめに名倉川の流れをせき止め、旧稲橋村まで木の樋で水を引くようになったことに由来。園内では5月に石楠花、10月上旬〜11月中旬に紅葉が美しい。・入園自由。 ◇古橋懐古館 (資料館)  稲武の素封家古橋家が蒐集した江戸から明治にかけての歴史資料を展示。とくに国学者明治維新に関わる人々の資料が豊富にある。本居宣長勝海舟坂本龍馬などの書画も見ることができる。・入館料500円。月曜・金曜休(8月中無休) 瑞龍寺 (お寺)  臨済宗の古刹。境内の枝垂れ桜は樹齢350年と伝えられ、県天然記念物。平地よりおそく4月中旬が見頃。当地出身の名僧山田無文禅師の歌碑がある。・境内自由。 ◇武節古城址 (史跡)  足助荘の代官が、建武元年(1334)の頃にはここで荘務をしたと考えられている。畑ごしに遠目から見ても、盛土を した櫓跡、その手前の空濠の跡が、よく残っているのがわかる。
行程0607。 ※ 地図をクリックすると拡大します。
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