立夏。こどもの日。 6(5-9) 戦争後の作手村 (わたしたちの村つくで 改訂版)
今日は,二十四節気の一つ「立夏」です。
春分と夏至のちょうど中間にあたり,この日から立秋の前日までが「夏」です。
今日は,国民の祝日の一つ「こどもの日」です。
「こどもの人格を重んじ,こどもの幸福をはかるとともに,母に感謝する」ことを趣旨として1948年に制定されました。
端午の節句にあてられたこの日は,“子供”でも“子ども”でもなく「こども」の日ですが,趣旨の後半にある「母に感謝する日」です。
郷土読本『わたしたちの村 つくで』(2004新改訂版発行)の「6 作手村のうつりかわり」からです。
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5 明治から平成へ
戦争後の作手村
苦しい生活
敗戦によって,長くて苦しかった太平洋戦争は終わりました。平和な国づくりが始まりましたが,人々の生活は苦しくなるばかりでした。戦争中から物の値段が上がり始め,戦争が終わると,さらにはげしく上がり始めたからです。
1945年(昭和20年)から1955年(昭和30年)の10年間で,電気料は54倍,はがきは111倍にもなりました。米の値段は,5年の間に125倍にもはね上がりました。物不足がはげしく,生活に必要な物は,ほとんど配給になり,ほんの少ししか手に入らなくなりました。こうした中で,特に人々の生活をおびやかしたのは,食料の不足でした。配給の食料だけでは生きていけないので,田畑のない人たちは,農家にたのんで,着物や洋服・道具などをサツマイモなどの野菜に交換してもらいました。
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注)これまでの記事は〈タグ「新わたしたちの村」〉で
注2)郷土副読本は,小学3,4年生に向けて「ふりがな・るび」がたくさん付いていますが,掲載にあたっては省いています。
注3)多くの写真や図版が載っていますが,すべてを紹介(掲載)していません。ご了承ください。