集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

みどりの日。 『ゼロから分かる! マンガ落語入門』(稲田和浩・監修/三上敬・マンガ)

花0504。 今日は,国民の祝日の一つ「みどりの日」です。「自然に親しむとともにその恩恵に感謝し,豊かな心をはぐくむ」とされます。  木々は新緑が輝いています。この美しさを愛でる日(時期)です。  国民的人気の演芸番組『笑点』のメンバーが交代し,新しく落語家桂宮治さんが加わり,注目を集めました。  また,上方落語家でユニット「五楽笑人を結成したとも伝えられました。以前には,柳亭小痴楽さんや桂宮治さん達が二ツ目落語ユニット「成金を作って活動をしていました。  女性落語家の活躍も伝えられ,昨年のNHK新人落語大賞では,桂二葉さんが大賞に選ばれました。  落語人気が続いていますが,「○○って何?」「これは,どういうこと?」と,面白くて笑えるのだが,よく分からないと言う方も少なくないようです。  そんな方にお薦めする『ゼロから分かる! マンガ落語入門』(世界文化社・刊)です。  表紙は,寄席の前に立つ和装の兼望杉挺丸(18)と,両手に落語の本を持つ執事の吉田(32)が描かれています。  挺丸は,総資産9999兆円といわれる大財閥 兼望杉家の未来の後継者です。彼が,
 僕もなにか良い感じの/趣味があればな……/日本の伝統芸能の/鑑賞とか…(略)  あ〜なにかうまい具合に/軽率に始められて/専門知識とか必要なく/手っ取り早く楽しめて/できれば笑える/面白い伝統芸能は/ないかな〜〜〜
と言うのを受けて,吉田が「落語ぐらいしかないですよ」と応えたで,“落語”に向かっていきます。  「まずは動画で一席観てみてはいかがですか」と,ネット検索から始めて,最初は『時そば』です。動画の場面が描かれ,その途中に
(挺丸)これが「時そば」か? (吉田)いえ,これは「マクラ」といって,本題に入る前に軽い世間話や本題にちなんだ小噺をするんですよ
とマンガが描かれ,“解説”が差し込まれます。  そして落語が終わった後に,挺丸と吉田が…。  話・噺の後に「落語をもっと楽しむ!江戸東京ミニミニ百科」があり,時代背景や人々のようすなどが説明されており,噺の面白さ,楽しさが深まります。  挺丸は,吉田が用意するネット,ブルーレイ・DVDで落語を楽しんでいきます。初めて寄席で落語を観るのは「第六話 死神」です。 チケットの買い方(?)から公演のスケジュール,弁当などの話が描かれ,「(挺丸)始まった!」と思ったら,話し始めたのは,プログラム一番の人ではなく…。  第八話に続く資料編(?)には,寄席の情報,落語DVDや書籍の情報,名作落語の動画をQRコードで紹介,ネットの配信やサブスク,落語の“旬の情報”が載せられています。  落語を愉しみたいという方にお薦めです。
   Contents マンガ 落語入門(作・三上敬)  第一話 時そば  第二話 かぼちゃ屋  第三話 崇徳院  第四話 化け物使い・首提灯  第五話 長屋の花見  第六話 死神  第七話 幾代餅  第八話 船徳 江戸へタイムスリップ! 落語業界 徹底研究! 落語沼へ直行できる!お手軽ガイド 落語的コンテンツあれこれ *落語をもっと楽しむ!江戸東京ミニミニ百科
【関連】   ◇稲田和浩 (@inacolle)Twitter)   ◇三上敬 (@mikami_kei)Twitter