3-3 学級事務 (新しく先生となるみなさんへ)
天気のよい暖かい一日でした。
連日、「円相場は、1ドル=○○9円台まで値下がりし、円安で…」との状況で、今日は1ドル=149円台まで値下がりしています。
それでも、政府や大臣からは「為替変動を注視し…」と繰り返すばかりで、財政出動など具体的な政策はなさそうです。国会開催中なのに…。
平成の頃、新任教員に「学校のこと」「教職のこと」を紹介する冊子『新しく先生となるみなさんへ』が配付されていました。
当時とは教育を取り巻く状況が変わっていますが、若い先生や教職を目指す若者に参考となる部分もあると思います。
その冊子(平成19年度)から順に紹介していきます。
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教員の知っておくべきこと
3 学級事務
学級事務と学級経営は表裏一体のものであり,両者が相まって教育活動が進展し,子供理解や学習指導の充実が図られる。事務の内容や表簿などは,学校によって多少異なるが,おおむね次のようである。
(1) 主な学級事務の内容
ア 学級経営に関すること
・学級経営案の作成
・学級に関する実態調査
・教室の管理と環境の整備(施設,設備,備品,掲示物,展示物など)
・指導要録の記載
・健康診断票・歯の検査票などの処理
・出席薄や入学,転学の処理
・学級日誌の指導,点検
イ 学習指導に関すること
・年間指導計画や週案,日案などの作成
・教材,教具の準備
・学習結果や評価の記録,通知表の作成
・諸検査の処理
ウ 経理に関すること
・給食費
・その他の集金経理事務
エ その他
学級経営の在り方と関連して,学級通信の作成,日記指導,学習・生活習慣の形成や望ましい学級集団づくりを図るためのノート,カード類の指導・点検などが例として挙げられる。
(2) 学級事務における留意事項
ア 諸表簿,記録については,記載・処理だけに終わることなく,それらの活用を考えなければならない。特に指導要録については,対外証明などの原簿及び指導のための資料としての機能を十分果たすことができるよう,記載と取扱いに注意が必要である。
イ 事務処理に当たっては,正確を期することはもちろん,計画的・能率的に仕事を進め,期限に遅れることのないよう十分注意する。
ウ 相互に関係の深い表簿(出席薄−給食実施簿−学級日誌など)については,その関係をよく注意して矛盾のないよう確かめるようにする。
エ 諸表簿は常にその所在を明確にするとともに「非常持出し」を要する重要書類の保管場所,搬出方法について熟知しておく。
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注)これまでの記事は〈タグ「新しい先生」〉で
注2)掲載しているイラストは、学年通信(1993・1994年度)用に教員が描いたもので、冊子との関連はありません。