ハロウィーン。 3-5 進路指導 (新しく先生となるみなさんへ)
曇りの一日でした。
今日,10月最終日(31日)は,「ハロウィーン(Halloween)」です。
一昨日の韓国ソウルの梨泰院での事故で、多くの若者が亡くなりました。30年前には「フリーズ」と呼び止められた高校生が射殺されました。悲しい出来事です。
合掌
みなさんは,どのようなハロウィーンを過ごしましたか。
平成の頃、新任教員に「学校のこと」「教職のこと」を紹介する冊子『新しく先生となるみなさんへ』が配付されていました。
当時とは教育を取り巻く状況が変わっていますが、若い先生や教職を目指す若者に参考となる部分もあると思います。その冊子(平成19年度)から紹介します。
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教員の知っておくべきこと
5 進路指導
(1) 進路指導のねらい
進路指導は,一人一人の能力や個性に応じて,自らの生き方を考え,主体的に進路を選択するとともにその後の社会生活や職業生活によりよく適応し,自己実現ができるように計画的,組織的に指導・援助を行うことである。
(2) 進路指導の現状と改善の視点
従来の進路指導は,中学校第3学年の学級担任が,3年生だけに行う指導という狭義の意昧にとらえがちであったが,本来の進路指導は,学校の教育活動全体を通じてガイダンスの機能を充実レ現在及び将来の生き方を考え行動する能力や態度を育成することである。
指導の転換を図る視点として,次の4点が文部科学省から示されている。
ア 学校選択の指導から生き方の指導への転換
イ 進学可能な学校の選択から進学したい学校の選択への指導の転換
ウ 100%の合格可能性に基づく指導から生徒の意欲や努力を重視する指導への転換
エ 教員の選択決定から生徒の選択決定への指導の転換
さらに,子供の発達段階に応じた小学校段階からの組織的・系統的なキャリア教育(一人一人の望ましい勤労観,職業観を育てる教育)の推進が必要である。
(3) 進路指導で特に留意したいこと
ア 一人一人の望ましい勤労観,職業観をはぐくむことを重視する。
イ 特別活動や総合的な学習め時間を中核に,進路にかかわる啓発的な体験活動(職場体験や体験入学など)を重視したり,個別指導としての進路相談を計画的,継続的に行ったりする。
ウ 進路指導主事等を中心に校内の組織体制を整備し,学級担任をはじめ教員が相互に緊密な連絡をとり,それぞれの役割や立場において協力して指導に当たる。
エ 進路の指導において,保護者の理解と協力が不可欠であり,保護者とともに進路指導を進めるようにする。また,地域社会や関係機関と連携して取り組むようにする。
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注)これまでの記事は〈タグ「新しい先生」〉で
注2)掲載しているイラストは、学年通信(1993・1994年度)用に教員が描いたもので、冊子との関連はありません。
【関連】
◇キャリア教育(文部科学省)