2-21 放課後の過ごし方 (新しく先生となるみなさんへ)
雨の予報でしたが、青空の広がる晴れの日でした。
先日、小学校の教室に「歴史年表」が掲示してありました。昔から高学年の教室で見られます。
「あぁ、“歴史”なんだ…」
古代から記された年表が、順に時代が新しくなり「昭和時代」、それに続いて「平成時代」でした。
“気持ち・心”がざわざわと…。
平成の頃、新任教員に「学校のこと」「教職のこと」を紹介する冊子『新しく先生となるみなさんへ』が配付されていました。
当時とは教育を取り巻く状況が変わっていますが、若い先生や教職を目指す若者に参考となる部分もあると思います。
その冊子(平成19年度)から順に紹介していきます。
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教員の一日
21 放課後の過ごし方 (1) 子供との話合い
ア 子供の話しかけを受け止め,共に考え,行動できる教員でありたい。
イ 常に共感的理解の上に立って,いけないことはいけないと言える教員でありたい。
(2) 部活動の指導
ア 学年を越えた交流は,子供を理解するのに適した場である。
イ 部活勤は技術の向上と同時に望ましい集団の育成に配慮して指導する。
ウ 下校時刻を守るなど,子供の下校時の安全に十分配慮する。
エ 子供の体力,ゆとり,家族との触れ合いを考慮し,過度の指導を避ける。
(3) 1日の反省
授業を終え,子供たちの姿がなくなった教室で,一人一人の子供の顔を思い浮かべ,今日1日を回顧し,印象の鮮やかなうちに指導記録や反省のメモを取るようにしたい。
ア 出された作品(ノート,日記,作文等)や答案には,必ず目を通し,温かい「朱書き」(評価と指導,励まし)を入れる。
イ 出席簿,給食実施簿,学級日誌等の事務処理を確実に行う。
ウ 分からないこと,判断や処置に迷うことは,謙虚に指導を受ける。
エ 指導記録,感想や反省等は,その日のうちにまとめる。
(4) 明日の教材研究と準備
十分な教材研究と周到な準備をして,授業にゆとりがもてるようにし,指導の充実を図るようにしたい。特に実験・実習をともなうような学習の場合には,安全確保のためにも必ず予備実験・体験をする。
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注)これまでの記事は〈タグ「新しい先生」〉で
注2)掲載しているイラストは、学年通信(1993・1994年度)用に教員が描いたもので、冊子との関連はありません。