2-14 事故が起きたら(1) (新しく先生となるみなさんへ)
台風の進路が気になり、手が空くたびに確認してしまいました。
すぐに直接的な影響はなさそうですが、前線に流れ込む湿った空気(暖湿流)による大雨にならないことを願います。
平成の頃、新任教員に「学校のこと」「教職のこと」を紹介する冊子『新しく先生となるみなさんへ』が配付されていました。
当時とは教育を取り巻く状況が変わっていますが、若い先生や教職を目指す若者に参考となる部分もあると思います。
その冊子(平成19年度)から順に紹介していきます。
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教員の一日
14 事故が起きたら
(1) 事故発生時の連絡体制
(2) 急病人が発生したときの処置
ア 病人の容態を観察する。
顔色(青白い,赤い,暗紫色),あくび,吐き気,冷汗,むくみ,発疹,痛みの部位,下痢,せき,発熱,寒け,けいれんなど。なお,脈拍数,呼吸の状態等についても留意する。
イ 他の子供の安全に留意し,自習をするよう指示する。
ウ 病人を直ちに保健室に運び,養護教諭に依頼し,担任に連絡する。
※軽度な場合で,保健室へ担任が付き添わないときには,必ず付き添いの子供を付け,病人・けが人を一人にしないよう配慮する。
エ 保健室で養護教諭の応急手当を受けさせる。
オ 担任は,養護敦論から応急手当の連絡を受け,今後の保健管理と指導を確認し,校長・保護者に連絡する。
(3) 外傷が発生したときの処置
ア 外傷の種類,大きさ,部位により,保健室までの運搬方向を考える。
出血のひどいときは,清潔な布で創面を圧迫しながら保健室へ運ぶ。重傷の場合は,その場から動かさないで,養護敦諭に連絡して処置を受ける。状況に応じて救急車を呼ぶ。
イ 他の子供への自習の指示,担任その他関係者への連絡をする。
ウ 担任は,養護教諭から処置の状況の連絡を受け,今後の保健管理と指導を確認する。さらに,保護者に事故・外傷の状況や今後の手当等について連絡する。
エ 養護教諭が不在の場合の連絡体制についても熟知しておく。
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注)これまでの記事は〈タグ「新しい先生」〉で
注2)掲載しているイラストは、学年通信(1993・1994年度)用に教員が描いたもので、冊子との関連はありません。
【関連】
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