2-13 暴力行為等問題行動の指導 (新しく先生となるみなさんへ)
8月最終週になり、夏休みを終えた子供達が学校に戻ります。
新型コロナ禍3年目の夏を、どのように過ごし、何を手にしたでしょう。
平成の頃、新任教員に「学校のこと」「教職のこと」を紹介する冊子『新しく先生となるみなさんへ』が配付されていました。
当時とは教育を取り巻く状況が変わっていますが、若い先生や教職を目指す若者に参考となる部分もあると思います。
その冊子(平成19年度)から順に紹介していきます。
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教員の一日
13 暴力行為等問題行動の指導
(1) 暴力行為等問題行動の背景と要因
近年,中学生の暴力行為だけでなく,小学生の暴力行為の発生件数が増加するとともに少年非行の凶悪化・粗暴化が進むなど,子供の問題行動の状況は深刻な事態となっている。
暴力行為等の背景には,社会の基本ルールを遵守しようとする意識が希薄になり,おろそかにされていることなどの社会全体の風潮が関係していると考えられる。
そして,こうしたことが背景となって,子供の基本的なしつけがおろそかになったり,多様な人間関係の中で社会性や人との付き合い方を身に付ける機会が少なくなったりしていることが,暴力行為等の問題行動の増加に結び付いていると考えられる。
(2) 暴力行為等問題行動の指導の基本
ア 子供一人一人の理解を深め,よりよい発達を促す ◇気象庁 台風情報
◇最新の台風NEWSならウェザーニュース
◇台風情報 - Yahoo!天気・災害
◇台風進路予想図(Google Maps版)(デジタル台風)
子供との接触を密にし,子供一人一人について理解を深め,好ましい人間関係が育成されるよう努めることが大切である。そして,授業の指導方法の改善・工夫をはじめ,学校教育活動のあらゆる機会を通して,子供の個性や能力に応じた指導を行うことが必要である。イ 全校体制での教員間の連携
教員の間で生徒指導に対する取組が異なっては,子供の問題行動に対応することができない。すべての教員が一致協力して積極的に,粘り強く生徒指導に取り組むことが必要である。 子供に平素と異なるようなことが見られる場合には,生徒指導主事等との連絡を密にし,早期に適切な指導を行うことが大切である。 また,ささいな暴力行為等についても,看過することなく,き然たる態度をもって生徒指導に当たるとともに,被害を受けた側の心のケアについても配慮して対応することが重要である。参考資料(愛知県教育委員会) ・ 向き合いふれ合い語り合おう −家庭・学校・地域社会の連携をめざして−(平成10年3月) ・ 事例から学ぶ対応のポイント −いじめ・不登校・問題行動対応事例集−(平成13年3月) ******** 注)これまでの記事は〈タグ「新しい先生」〉で 注2)掲載しているイラストは、学年通信(1993・1994年度)用に教員が描いたもので、冊子との関連はありません。 【関連】 ◇児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査(文部科学省) ◇小学校における問題行動等早期対応の手引(pdfファイル 愛知県教育委員会) 【台風情報】 ◇台風11号(ヒンナムノー・HINNAMNOR) ◇日本気象協会 tenki.jp 台風情報