2-4 授業の計画 (新しく先生となるみなさんへ)
天気のよい日になり、気温が上がりました。
今日、部屋に吹く風は弱く、暑くなった一日でした。
平成の頃、新任教員に「学校のこと」「教職のこと」を紹介する冊子『新しく先生となるみなさんへ』が配付されていました。
当時とは教育を取り巻く状況が変わっていますが、若い先生や教職を目指す若者に参考となる部分もあると思います。
その冊子(平成19年度)から順に紹介していきます。
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教員の一日
4 授業の計画
「教員は授業で勝負する」とも言われる。常に授業を大切にし,教員と子供と教材との出会いの場として,学習指導が展開されるようにしたい。
そのためには,授業を構想していく中で,子供,教材,教員がどんな関係にあるのかを十分に押さえて計画を立てなければならない。
(1) 授業のねらいを明確にする
編成された教育課程を十分に検討して指導上の留意点をとらえ,毎時間の授業のねらいを明確にしておく。目標のあいまいな投業では,十分な指導効果を上げることができない。
(2) 子供の実態を深くとらえる
一人一人の子供の興昧・関心や意欲,先行経験や能力をきちんととらえることによって,目標の焦点化,指導の具体化を図る。そのために,日ごろから子供との触れ合いを大切にし,理解する努力が必要である。
(3) 教材研究をする
授業のねらいや子供の実態に即した適切な教材を選択したり再編成したりするために事前の研究を十分に行う。「教科書で教える」という基本的な構えを大切にするとともに,視聴覚資料や学校図書館資料の活用を工夫し,子供の立場からの教材研究が必要である。
(4) 指導法の研究をする
学習形態,発問や助言の仕方,コンピュータも含めた教育機器の利用,板書計画とノート指導など,様々な指導の方法を研究する。授業参観によって他に学ぶと同時に創意工夫のある実践の積み重ねを大切にしたい。
(5) 評価法の研究をする
学習効果の測定や指導法の反省などのために,評価は極めて重要なものである。具体的な評価の仕方をよく研究して実践することが重要である。
〔設問?〕子供がやる気を起こす授業にするためには,どんな工夫が必要ですか。******** 注)これまでの記事は〈タグ「新しい先生」〉で 注2)掲載しているイラストは、学年通信(1993・1994年度)用に教員が描いたもので、冊子との関連はありません。