2-5 教員の一言 (新しく先生となるみなさんへ)
雨予報で傘をもって出かけましたら、天気のよい日でした。
しかし、当市では雨の降る日になり、夕方から強くなってきました。夜に大雨の予報が出ていますが、被害の出るような降り方にならないことを願っています。
“梅雨末期の大雨”で国道の路肩が崩落し、緊急工事が行われています。
片側が規制されていますが、関係のみなさんのおかげで早い復旧となりそうです。よろしくお願いします。
ありがとうございます。
平成の頃、新任教員に「学校のこと」「教職のこと」を紹介する冊子『新しく先生となるみなさんへ』が配付されていました。
当時とは教育を取り巻く状況が変わっていますが、若い先生や教職を目指す若者に参考となる部分もあると思います。
その冊子(平成19年度)から順に紹介していきます。
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教員の一日
5 教員の一言
子供たちは,教員の一言で元気になったり,行いを振り返ったりしながら成長していく。教員の何気ない一言から,「先生は何を求めているのか」「自分は先生にどのように思われているか」あるいは,もっと深く「先生は人生に対してどう考えているのか」さえも感じ取る。
どんなに優しい言葉をかけられても,「私は受け入れられていない」「本心で言っていない」と感じるときは心が動かないことを,皆さんも経験していることだろう。
子供たちとしっかりとしたコミュニケーションを図るために次の5点が大切である。
(1) 一人の人間として話を十分に聞くこと
(2) 表面ばかりでなく,なぜそのような行動をとったか背景も見ること
(3) 子供たちの「自立を支える」「一人の人間として成長を支援する」という考えに立つこと
(4) 子供たちが「自分ならできるかもしれない」など,自分の生き方に自信をもてるように勇気づける言葉を掛けること
(5) 教員自身が,自分の成長を前向きにとらえ,一生懸命に生きること
このような気持ちや心構えを教員が常にもち,コミュニケーションを図ることで,子供たちは教員を信頼し,大きく成長することができる
褒めること − 子供のやる気 「文を書くのがとても上手だね。文章を書く名人だね」と教師が何気なく掛けた一言によって,苦手な作文が大好きになった子がいる。 私は,今まで生活面や学習面でうまくできない子に対して,叱ってばかりいた。しかし,叱ることでは,一向に自分から努めてよくなろうとする姿が見られず,それどころか,投げやりになってしまう子もいた。そんなとき,毎日書かせている日記の中で,とても上手な文章を見付けた。簡単な感想を言って日記を返却したのだが,「先生はちゃんとぽくのことを見てくれる。褒めてくれた。がんばろう」と,やる気を出してくれたのだった。 これからも,子供の様子をよく見て,一声掛けられるようにしたい。(平成18年度初任者)******** 注)これまでの記事は〈タグ「新しい先生」〉で 注2)掲載しているイラストは、学年通信(1993・1994年度)用に教員が描いたもので、冊子との関連はありません。