2-22 部活動 (新しく先生となるみなさんへ)
曇り日で、雨が降るかと心配しましたが降らずに済みました。
平成の頃、新任教員に「学校のこと」「教職のこと」を紹介する冊子『新しく先生となるみなさんへ』が配付されていました。
当時とは教育を取り巻く状況が変わっていますが、若い先生や教職を目指す若者に参考となる部分もあると思います。
その冊子(平成19年度)から順に紹介していきます。
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教員の一日
22 部活動
部活勤は,子供たちにとっては学校生活の中で魅力ある活動の一つであり,適切に行われれば,子供たちの心身の健全育成に大きな役割を果たす。
(1) 指導に当たって
ア 子供一人一人の思いや願いを大切にし,愛情をもって指導する。
イ 子供の個性や能力を最大限に発揮できる活動や運営に心掛ける。
ウ 子供たちの自主的・自発的な取組を大切にする。
エ 年間計画を作成し,子供が見通しをもって活動できるようにする。
(2) 指導の実際について
○子供の様子をじっくり観察し,心身の状況把握に努める。
○子供たちがねらいや活動内容を決めるなど,自主的・自発的な取組を促す。
○指導中は,子供たちを認め,励ますことに努める。
○帰宅までが活動であることの意識化に努める。
(3) 安全対策について
ア 安全な活動に努めることは当然のことであるが,もし事故が発生した場合には,適切かつ迅速に対応する(各学校の方法を熟知しておく)。
イ 登下校中の安全対策に十分留意する。
生徒とともに 私が初めて顧問になった部活勣は,経験のない剣道だった。どう指導していけばよいのか分からず戸惑っていた。武道場にいるだけの日々が続き,生徒に何もしてあげることができず,生徒との関係もよくなかった。これではいけないと感じ,まずは,私自身の部活動に対する思いやあいさつ,試合でのマナーについて部員たちに話をした。ただ見ているだけでなく,練習にも参加した。初心者が一生懸命に練習する姿を見て,何かを感じ取ってほしいと思ったからだ。すると,部員みんなで道着の着方,竹刀の持ち方などを丁寧に教えてくれた。それ以来,生徒とともに剣道の練習に励んでいる。「今日も先生と一緒に練習頑張る!」という部員の言葉がとても嬉しい。生徒と顧問であるが,一緒の道場に立つことができる剣道に出会えて,本当によかった。(平成18年度初任者)******** 注)これまでの記事は〈タグ「新しい先生」〉で 注2)掲載しているイラストは、学年通信(1993・1994年度)用に教員が描いたもので、冊子との関連はありません。 【関連】 ◇学校体育・運動部活動(スポーツ庁) ◇文化部活動に関する取組(文化庁)