作品コンクール。 2-8 評価の在り方(1) (新しく先生となるみなさんへ)
暑い日ですが、当地の風は気持ちよく吹き、日中の作業も捗りました。
気温が上がり“危険な猛暑”の地域がある一方、東北や北陸では“記録的な大雨”となっている天候のようです。
暑さも大雨も、被害のでることのないように願っています。
今日、算数・数学の自由研究の打合せをしました。
毎年、子供達の着想に感心し、学ぶ機会をいただいています。
作品コンクールは、第10回になりました。すでに作品募集が始まっています。
新型コロナウイルス感染症の感染拡大が続く夏休み、お子さんの楽しい研究・挑戦の成果発表にいかがですか。
◇作品コンクール 第10回(2022年度)(理数教育研究所 Rimse)
◇MATHコン チャンネル(YouTube)
平成の頃、新任教員に「学校のこと」「教職のこと」を紹介する冊子『新しく先生となるみなさんへ』が配付されていました。
当時とは教育を取り巻く状況が変わっていますが、若い先生や教職を目指す若者に参考となる部分もあると思います。
その冊子(平成19年度)から順に紹介していきます。
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教員の一日
8 評価の在り方
教員は,自分の指導したことに責任をもたなければならない。学習指導要領に明示されている目標や内容を熟知するとともに子供の実態をよく把握して最善の指導を行うことが,教育の専門職としての義務であり,保護者や地域の人々の信頼と期待に応えることであり,また教育者の誇りでもある。
したがって,指導の結果を的確に把握し,指導計画や指導方法などについて反省・検討を加え,改善していくことが大切である。また,学習過程の中で子供のつまずきを発見し,個や集団の指導を通して子供の自覚を促し,学習への意欲を高めたり,学ぶ喜びを味わわせたりするよう努力しなければならない。
(1) 評価の機能と役割
ア 子供の能力・特性,興昧・関心などを把握し,一人一人のよさや可能性を積極的に評価して,豊かな自己実現に生かす。
イ 子供の変容や学習の成果などから,学習の目標をどの程度実現しているかをつかみ,指導計画や指導方法・教材・学習活動等を振り返って,よりよい指導に役立てる。
ウ 保護者や地域の人々に対し,学校ではどのような教育を進めているのか,子供にどのような資質や能力が身に付き,どのような改善を図る必要があるのかを説明することにより,学校への協力と信頼を得る。
(2) 評価に際しての留意事項
ア 子供の資質や学習能力を把握するため,指導要録・健康診断票の記録や地域,家庭環境などを参考にする。
イ 評価は指導と一体のものであり,達成すべきねらいを明確にして,学習の到達度を適切に評価する。
ウ 評価方法,評価の場面や時期などを工夫し,多様な評価を積み重ねることによって,子供の成長の状況を総合的に評価する。
エ 各学校における評価の方針・方法・体制などを理解するとともに評価についての専門的力量を高めるための自己研修に努める。
(つづく)
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注)これまでの記事は〈タグ「新しい先生」〉で
注2)掲載しているイラストは、学年通信(1993・1994年度)用に教員が描いたもので、冊子との関連はありません。
【関連】
◇「児童生徒の学習評価の在り方について(報告)」(文部科学省)