「どのこも 子どもは星」(新しく先生となるみなさんへ)
天気のよい一日でした。
平成の頃、新任教員に「学校のこと」「教職のこと」を紹介する冊子『新しく先生となるみなさんへ』が配付されていました。
その冊子(平成19年度)からです。
最初に「目指す教師」が載り、教育委員会からの「はじめに」の前に、東井義雄氏の詩を横書きで載せています。
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どのこも 子どもは星
どのこも子どもは星
みんなそれぞれがそれぞれの光をいだいて
まばたきしている
ぼくの光を見てくださいとまばたきしている
わたしの光も見てくださいとまばたきしている
光を見てやろう
まばたきに応えてやろう
光を見てもらえないと子どもの星は光を消す
まばたきをやめる
まばたきをやめてしまおうとしはじめている星はないか
光を消してしまおうとしている星はないか
光を見てやろう
まばたきに応えてやろう
そして
やんちゃ者からはやんちゃ者の光
おとなしい子からはおとなしい子の光
気のはやい子からは気のはやい子の光
ゆっくりやさんからはゆっくりやさんの光
男の子からは男の子の光
女の子からは女の子の光
天いっぱいに
子どもの星を
かがやかせよう
−「東井義雄詩集」より−
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【おまけ】
文部科学省が昨年度初めて行った全国調査では、4月の始業日の時点で、公立の小中学校や高校などで合わせて2558人の教員不足が明らかになりました。今年度も厳しい教員不足の状況が報告されているそうです。
新しく先生となったみなさん、教員を目指す学生が、わくわくして子供に向かい、教育に勤しめる環境が望まれます。