集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

『学校の面白いを歩いてみた。』(前屋毅・著)

花0624。 よい天気になり,日差しに暑さを感じました。  最近届いた冊子に「言葉(同音異義)」を楽しんで(遊んで)いる話がありました。
○ 高齢者の健康管理は → ワクチンの接種と,アルコールの節酒 ○ イベント参加 → 緊急事態発生で,緊急辞退プロ野球無観客試合観戦者ゼロで,感染防止 ○ 冷たさの過敏は 〜知覚過敏。三密の過敏は 〜近く過敏
 新型コロナ禍の話題が,違って見えて・聞こえてきた…。  書架に並ぶ背表紙で「学校」「面白い」に目がいき手に取った『学校の面白いを歩いてみた。』(エッセンシャル出版社・刊)です。  はじめにが
 「面白い」の言葉をかぶせたタイトルにしたけれども,これを見て不愉快な表情を浮かべる方々がいるやもしれない。
と始まっています。どうなのでしょう。  著者が言う「教育は厳格かつ厳粛にやるものだという意識の方々」は,どのくらい"生息”してみえるでしょう。"絶滅危惧種”に近づいているのではないでしょうか。  確かに,"組織の体質”には,さまざまな形で"拒む”ことを残しているかもしれません。
 大学の教育学部の志願者数が激減しているという。(略) とはいっても,志願者数が募集人員を割っているわけではない。北海道教育大学の競争率は4倍近いし(略) それだけ教員を目指している若者が多いということでもある。  そんな若者たちがいるというのに,教育のブラックな面ばかりに焦点をあてた情報だけを発信していていいのだろうか,と考えた。
 本書を通して,さまざまな「変化の兆し」「変化の芽」を伝え,子供達の学びが,そして教職員の指導や働き方が,明るく希望に満ちた"これからの学校”への情報を伝えていこうとしていました。  本書が2019年の発行で,新型コロナ禍により,さらに"変化”しているものと思います。  紹介されている12の「面白い」から,これからの学校,教育を考えてはいかがでしょう。そこに,面白いや変化を求めるのか,生むのか,考える方向は…。  教育に携わるみなさん,読んでみませんか。  読書メモより
○ 「学びって面白いんですよ。赤ちゃんは,誰が教えるわけでもないのに,主体的に意欲的にどんどん言葉を覚えていくじゃないですか。面白いからですよ。」 ○ 「(略) 先生が先にいっちゃうと,子どもたちは考えるのを止めてしまうからです。考えるのを中断されて答えを教えられても不快感ばかりで答えは印象に残らない,だから学ぶこともしない」 ○ "都会のマンション化”している学校に種をまく ○ 規則で縛ることは,「信用していないぞ」と子どもたちにいっているようなものだ。 ○ 「私は『ファーストペンギンでありたい』と説明しました。」
   CONTENS はじめに 1章 「勉強は面白い」といえる子 ──モンテッソーリで学んだ女の子 2章 広島県福山市が挑戦する「分かる授業」 3章 普通ではない「役立つ」英語の授業をする教員(千葉県柏市) 4章 変わる教員たち ──反発から率先へ(埼玉県所沢市三ヶ島中) 5章 変わる教員たち ──対話型鑑賞を教員に広げる試み(愛媛県) 6章 生徒・児童中心の考えが学校を変える ──校則のない学校(世田谷区) 7章 学校に里山をつくる(横浜市) 8章 「大事なのは遊び」という世田谷区長 9章 学校はカラフルでいい(横浜市) 10章 ファーストペンギンをめざして(埼玉県戸田市) 11章 変わりはじめたのか?文科省 12章 教員が授業を決める
【関連】   ◇前屋 毅 (@zen_ki)Twitter