立秋。江戸時代庶民生活の断片(1) (続 つくで百話)
天気がよく暑い日になりました。
ニュースでは,高気圧に覆われた太平洋側を中心に朝から気温が上昇し,東京,千葉,茨城の3都県に「熱中症警戒アラート」が発令されたと伝えていました。
初めて聞く言葉に「これ何? どうするの?」と戸惑いますが,「暑いから水分をとって休憩して!」と言っているようです。気をつけましたか。
今日は,二十四節気の一つ『立秋』,暦の上では「今日から秋」です。
しばらく厳しい“残暑”が続き,一年で最も暑い時期となります。
暑さに気を付け,新型コロナウィルス感染予防に努め,元気に過ごしましょう。
『続 つくで百話』(1972・昭和47年11月 発行)の「江戸時代庶民生活の断片」の項からです。
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江戸時代庶民生活の断片
昔の遊日
これは,北設楽郡津具村の旧家山崎家に保存されていた慶応三年の日知録(日記)から抄出したものであるが,作手郷の休日も,これと大同小異であったものと思われる。昔は,今のように日曜,祭日の制定はなかったけれども,適宜,遊び日を配置して休養をとっていた様子がうかがわれ,また,農閑期と農繁期が,はっきり区別されていたのがわかる。
一月
元日−年礼 二日−年礼・馬のべ・初仕事 三日−年礼 四日−初山 五日−門松納め・初庚申 六日−七草とり・年玉 七日−七草粥・家内松納め 八日−日待(遊日) 十一日−俵開き 十三日−餅つき・祝木きり 十四日−門祝い 十五日−氏神祭り 二十日−祝木納め 二十四日−日待 二十六日−津島代参(二月三日帰着)
二月
一日−祝木の柱納め 七日−山の講 十日−初午 十六日−遊日(秋葉) 十八日−雨祝い 二十四日−遊日(念仏堂供養)
三月
十日−遊日 十六日−遊日 二十四日−遊日(宗門判形)
四月
遊日なし
五月
五日−節句(柴休み) 十六日−日待(農休み遊日) 二十四日−日待(遊日)
六月
十五日,十六日−遊日 十九日−遊日(津島) 二十四日−遊日
七月
一日−遊日 七日−七夕 八日−遊日 十四日−寺施餓鬼・初盆回り 十五日−棚施餓鬼 二十四日‐遊日 二十五日−遊日(神送り) 二十九日−遊日
八月
一日−遊日(八朔) 五日−遊日 八日−遊日(二百二十日の取越し) 十一日−遊日
九月
一日−遊日 十九日〜二十二日(オカゲ騒ぎ,二十二日−日待)遊日 二十六日−遊日(九月日待)
十月
七日−山の講 十日−遊日(日待)
十一月
十一日−遊日(庚申) 十六日−遊日
十二月
二十日−すすとり 二十七日−餅つき 二十八日−松迎え 三十一日−松飾り
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【情報】
◇学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル〜「学校の新しい生活様式」〜(令和2年8月6日更新)(文部科学省)
◇演劇部 豊川海軍工廠劇 平和へのメッセージ(豊川高等学校)
◇創立50周年記念劇「わたしの戦争時代」シナリオ(富岡ふるさと会館)