集団「Emication」別館

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スポーツの日。俗信(8) (続 つくで百話)

花0724。 晴れ間はありませんでしたが,予報されたような雨はありませんでした。  家でまったりと過ごした祝日でした。  今日は,国民の祝日の一つ「スポーツの日」で,「スポーツを楽しみ,他者を尊重する精神を培うとともに,健康で活力ある社会の実現を願う」日です。  国民の祝日に関する法律で「10月第2月曜日」とされていますが,昨日の「海の日」とともに特例により移動しています。  ニュースなどでも取り上げられていると思いますが,いろいろと扱いの変わってきた祝日です。
1961年 スポーツ振興法により10月の第1土曜日を「スポーツの日」に制定。 1966年 スポーツの日が「体育の日」に改められ,10月10日が国民の祝日となる。 2000年 法改正により10月の第2月曜日が「体育の日」となる。 2020年 法改正により「体育の日」が「スポーツの日」となる。
 そして,1966年に国民の祝日となったのは,その2年前(1964年)に行われた“東京オリンピック”によるもので,「10月10日」は“開会式”が行われた日です。  みなさんは,スポーツを楽しむ日でしたか。Go Toトラベルや観光を楽しむ日でしたか。  いかがお過ごしでしたか。  『続 つくで百話』(1972・昭和47年11月 発行)の「俗信」の項からです。 ********     俗信  六、死、葬に関するもの 葬式の時いけた土が盛りあがると豊年だ 一年のうちに一家に葬式が二つもある時は二つ目の葬式の時に槌を曳いて棺の周りを回り墓に埋めると三人目の代りとなる 鴉啼きが悪いと人が死ぬ 死人を埋める時鍬で土をたたきつけるものでない 死人の掌に墨で印をつけて埋葬するとその印をつけた赤児が生まれる 尺とり虫に頭の上から足の先まではかられると死ぬ 死ぬ人は影が薄い 重病人のある時その人に関係のある仏があると危い あの人は死んだと噂されると長生きする 死人には足袋を綻ばしてはかせる 葬式に行った時は同じ道を帰るものだ 死んでも魂は四十九日間は棟を離れぬ 死人の上に鎌をのせよ 死人の上を猫がとび越すと起き上がる,その時箒で叩くと倒れる 死んだら北枕にするものだ 葬式は友引きの日をさける 丑の日に葬式をすると友を引く日没後はよい 子供が死ぬと賽の河原へ行く 葬式の時棺の真向うにいると死人の枕になる 死人の枕元へは屏風を逆に立てる 葬式の列がきれると後が近い 香典帳は紙の折り目を上にとじ左から書く 死人の着物は北向きに干せ 死人の衣類は足で洗濯する 枕石はあれこれ選ぶな帰る時後をふりむくな 葬式の時導師の真正面にいる人はその年に死ぬ 死人の送りには門火を焚く 墓の枕飯がいつまでもある仏は浮ばれぬ 四階の門松を立てると其の年に家人が死ぬ 肉親が死ぬ時は妙に眠気を催する 障子の紙のつぎ目を揃えてはると人が死ぬ 子の生まれた夢をみると人が死ぬ 野辺送りの草履をはくとあかぎれがきれる 家の屋根に鴉がとまるとその家の人が死ぬ 箒で人をたたくとその人より三年先に死ぬ 三人並んで写真をとると真中の人が死ぬ 葬儀の野団子をたべると寝小便がとまる (つづく) ********  ※冊子の記述,用語には,現在に合わないものもあります。  注)これまでの記事は〈タグ「続つくで百話」〉で  注)『つくで百話』の記事は〈タグ「つくで百話」〉で 【関連】   ◇「国民の祝日」について内閣府