『なぜきみは生きるのか 10歳からの人生哲学』(大坪信之・著)
曇り,小雨,晴れ,曇り…。
天候の定まらない,肌寒い感じのする一日でした。
先日の家族が図書館から借りてきた図書のもう一冊,『なぜきみは生きるのか 10歳からの人生哲学』(幻冬舎・刊)です。
題名に「10歳からの…」とあり,内容や語りだけでなく,漢字にはルビをつけ,子供達に読みやすいように書かれています。
「なぜ生きるのか(生きているのか)」の問い(悩み)に,著者が自分のことを述べながら,読者に真っすぐ向き合うことを語りかけています。
書籍紹介に
死んだら自分はどうなってしまうのだろう、死後の世界はあるのだろうか、ないとしたら自分の生きる意味は何なのか―― そんな生と死に対する悩みを抱えながらも、家族や友達からの理解を得られず、孤独を感じている人も多いのではないでしょうか。 (略) ぼくたちは、みながひとつづきにつながった運命共同体だ。 きみの人生にはこれからたくさんの楽しいことが待っている。 きみの中には無限の可能性がある――。 悩み苦しむみんなへ光を照らす、著者からのエールが詰まった一冊です。とあり,第1章で“死と向き合う”から始まります。本書を読み始めた子が戸惑わないか,少し気になりました。 そして,ここで「カツオノエボシ意識」が登場します。
人間を含め,すべての生物は,カツオノエボシのように集団で生きているのだとぼくは感じました。 もちろん,人間はヒドロ虫のように体をとかしてくっついたりしませんが,(略) ぼくはこの考えを,「カツオノエボシ意識」と名づけることにしました。 ぼくたちが一つの生きものだとしたら,「自分」という個体がなくなっても,(略)ヒドロ虫やカツオノエボシを知りませんが,著者の例えを「そう考え…」と読み進めました。 その後,この言葉がキーワードとして繰り返し登場します。気になる見出しから読むと,この言葉に戸惑うかもしれません。 第1章から読んで「哲学する」のがよさそうです。 それぞれの人生を,いきいき,わくわく生きていけるよう,著者がていねいに語りかけます。そして,
そうやって,できること,できていることに目を向けることで,あなたの心に自信が湧いてきます。 大切なのは,自分はできる人間だと思うことです。 自分は世のため,人のため,社会のために役立っていると思うことで,人間は,思っているよりももっと多くの力を出せるようになるのです。と項を締めていきます。著者の言葉に力を感じる方もみえることでしょう。 あなたの「カツオノエボシ意識」を呼び起こしてみませんか。 今の“景色”が変わってくるかもしれません。
目次 はじめに 第1章 死と向き合ってみよう 第2章 人はみな心の奥でつながっている 第3章 きみはやりたいことをやるために生まれてきた 第4章 きみの考えや言葉は未来を変えていく 第5章 あきらめなければきみの人生は輝き始める 第6章 きみの可能性は無限大 おわりに 参考文献【関連】 ◇大坪 信之(Facebookl)