集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

『編集思考』(佐々木紀彦・著)

アマビエ1229。 「今季最強クラスの年越し寒波」という予報に,体が怯えているような感じですが,今日は“暖かい”日でした。  今日,鎮魂の一日。  新型コロナ禍で初めての葬祭場での葬儀でした。以前とは様変わりの施設の様子,運営の手順…,関係の方々の苦心を感じながらお手伝いしました。合掌  表紙に,小さな文字の副題と題名の書かれた『異質なモノをかけ合わせ、新たなビジネスを生み出す 編集思考』(NewsPicksパブリッシング・刊)が気になって読みました。  “編集”について,はじめに著者は
 メディア業界の枠を超え,多くの人と触れ合うほどに確信するのは,「編集という技術はメディア業界の外でこそ輝きを発揮する。すべてのビジネスパーソンが編集を身につければ,日本はもっとおもしろくなる」ということです。
と,狭い範囲のことではなく,さまざまな分野で活きる技術,発想だとしています。  そして,編集思考を「セレクト(選ぶ)」「コネクト(つなげる)」「プロモート(届ける)」「エンゲージ(深める)」という4つの機能の集合だと定義しています。  この4つのステップによって,ヒト・モノ・コトの“価値”を高めていきます。  第2章「編集思考とは何か」で,4つのステップについて説明されており,「セレクト;選ぶ」を3つの法則,「コネクト;つなげる」を3つの法則とヒント,「プロモート;届ける」を3つの視点,「エンゲージ;深める」を6項目で述べています。  第3章で,著者が編集長を務めたニューズピックスでの取組み,出来事を例にして,編集思考を具体的にイメージできるように述べています。
 編集思考を磨いて,新しい事業を創り,自らの運命を切り開いていくための方法を述べてきました。編集思考があれば,個人がより豊かな人生を生き,楽しい仕事をすることができるというのが1つのメッセージです。
 あなたも,著者のメッセージを受け取り,より“豊かな人生”を創っていきませんか。  読書メモ
○ 2つ目の縦割りの原因は,大学教育のあり方です。(略)  問題意識の鋭い人ほど,「ダブルメジャーが許されていないこと」と答えます。 ○ 三流の創り手は,最初からストーリーを用意し,そこに台本どおりに埋め込もうとします。二流以上の創り手は,意図せざる話をむしろ楽しんで,自分と異なる意見も入れ込んでいきます。さらに,一流の創り手になると,この方向が違うと思ったら,これまでの自分の仮説を遠慮なく捨てていきます。そしてあらたな仮説,ストーリーを生み出して,納得いくまで練り直していきます。(略) ○ 新聞やテレビといった伝統的なメディア空間では,ネットに比べてクオリティは担保されているものの,どこも似たり寄ったりのコンテンツが多く個性がありません。シェフの顔が見えないチェーンのレストランのようなものです。 ○ こうした手法は第2章でお話しした「3つのT(Timeline,Truth,Thought)」をもとに設計されています。 ○ 7つの領域。「西海岸」と「東海岸」。「老い」と「若き」。「男性」「と「女性」。「リアル」と「バーチャル」。「地方」と「東京」。「日本」と「海外(特にアジア)」。「経済」と「文化」と「テクノロジー」。
   目次 はじめに 「編集」は、メディアの外でこそ活きる 第1章 「縦割り」の時代から「横串」の時代へ 第2章 編集思考とは何か 第3章 ニューズピックスの編集思考 第4章 世界最先端企業の編集思考(ネットフリックス,ディズニー,WeWork) 第5章 編集思考の鍛え方 第6章 日本を編集する おわりに 編集思考は「好き」から始まる 注釈
【関連】   ◇佐々木紀彦 (@norihiko_sasaki)Twitter)   ◇NewsPicks