「白鳥神社について」《作手村のむかし 37》
日中の気温が上がり,風が止んで,“暑く”なりました。
乾燥した空気が,より暑さを感じさせます。
暑いのは,もう終わりでいいな。
今年の読書感想文は,どんな本を読みましたか。
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○ 読んで一番心に残った場面はどこでしたか。 ○ 好きだと思う場面あるいは嫌いだと感じる場面はどこでしたか。 ○ 主人公や登場人物のセリフや行動で共感(反感)したことは何処ですか。それはなぜですか。 ○ 登場する人物の関係性から感じとったことはありますか。 ○ 作者と自分に共通点はありますか。それを掘り下げてみましょう。 ○ この本で作者が伝えたかった『テーマ』は何なのか,あなたはどうかんがえましたか。こんな視点から,再読してはどうでしょう。 もう遅いかな。 文集「こうやまき」から,「作手村のむかし」の一話です。 ******** 『白鳥神社について』 (文・巴小4年 女子) わたしたちの村には,白鳥神社という名前のお宮が,たくさんあると聞いていましたが,わたしは,おもしろいことだと思ったので,おじいさんにたずねて,いろいろ教えてもらいました。 作手村には,ぜんぶで二十二の神社がありますが,そのうち,白鳥神社というのは十一社あります。それは,鴨ヶ谷,高里,大和田,荒原,中河内,白鳥,清岳,黒瀬,田原,守義,木和田の十一部落にあります。なかでも,白鳥という部落に白鳥神社があるのは,おもしろいなあと思いました。これらの白鳥神社には,どこも,「やまとたけるのみこと」がおまつりしてあります。 わたしの住んでいる鴨ヶ谷のお宮には,とうろうがあるだけですが,学校の近くにある清岳のお宮には,とうろうのほかこま大もあります。とうろうは,夜になるとあかりをともす係りの人がいて,あかりをつけます。わたしのおかあさんは,仕事に出ていて,帰りががおそくなったときには,そのあかりを目じるしにするそうです。 たいていの神社にはこま犬がおかれていますが,日本犬のようなのと,ししのかたちのものとがあります。日本犬の方が,お宮としては古いほうのお宮です。どちらも,お宮にまつってある神様を守る役目をしているのだろうと思います。 むかしは,白鳥神社をまつっている部落では,白いにわとりをかうことをえんりょしたそうですが,今では,そういうことを知っている人も少なくなり,そのためににわとりをかわないという人もいないようです。どういうわけかよくわかりませんが,白烏という字から,白い鳥,そして,白いにわとりを考えて,それが悪いことのように思ったのではないでしょうか。そして,十一の部落は,人間のきょうだいのように,親しくしていたにちがいないと思いました。 ******** 子供の文章にある通り,作手地区には日本武尊にちなむ白鳥神社が11カ所点在しています。全国でも白鳥神社が11カ所も集中している地域は珍しいと言われています。 作手地区に白鳥神社が祀られたのは,天徳2年(958年)村上天皇即位のおり神弊が納められたことが始まりとされています。 戦国時代 元亀元年(1570年)に武田軍の兵火にかかり本殿が消失し,天正15年(1587年)に奥平貞勝が再建したとされる社殿あります。 神社を巡って歴史を探ってみると,新しい発見が今でもあるものと思います。 【また台風が近づいてきます】