『星の子』(今村夏子・著)
空に雲が目立ちましたが,晴れて暑くなりました。
午前中にお会いした方が「やっぱり違いますね。」と気候のことを言われました。「暑い」ですが,“下界の暑さ”とは大きく違うようです。
明日で8月も終わります。「夏の忘れもの」はありませんか。
今日,校長先生とお話をしました。
休業中のこと,子供のこと,2学期のこと,指導を始動すること,「教育」のこと,地域連携のこと…
時間をいただいて,いろいろな意見交換がで,貴重な話をうかがえました。
“未来(あす)”のために,“今(いま)”できることから…。
ありがとうございました。
図書室の「受賞作品特集」に並んだ本を見ていて,「第39回野間文芸新人賞 受賞作」「2018年本屋大賞ノミネート作品」「第157回芥川賞 候補作」と冠が多かった『星の子』(朝日新聞出版・刊)を読みました。
作者の今村夏子氏が,太宰賞と三島賞を受賞したあと初の長編だそうです。
一気に読めた作品です。“怪しい宗教”に助けられ,翻弄され,彷徨っていく家族・家庭を,子供の目で描かれていきます。
「引き込まれる」と言うと,それは違う感じで,何となくもやもやしました。
小学校の頃について,こんな言葉がありました。
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小学校時代の友達は,かなり少ないほうだった。というか,友達ができなかった。仲良くなってもいつのまにかみんな離れていってしまう。 (略) 春ちゃんも,わたしと同じだった。同じ学年では,わたしと春ちゃんだけだった。わたしたちは,学校だけでなくて,毎月第一,第三日曜に開かれる集会でも顔を合わせていた。顔を合わせているだけで,ほとんどしゃべったことはなかった。多分,学校の先生に「みんな仲よくしましょう」と言われても,そうはできない“わたし”なのです。 最期,家族(親子)で夜空に流れ星を見つけながら,会話が続きます。 家族が同じものを見ているようで,全く違うものを見ているような…。 「わたし」は留まっているのでしょうか,巣立っていくのでしょうか。 最後,読み手に“その後”が託されているようです。 もう読まれましたか。 【また台風が近づいてきます】