「赤ちゃんが乗っています」は…。
青い空に白い雲が浮かび,「綺麗だなぁ」と口に出る日でした。
でも,それも長く続きません。
冷たい風が強く吹いて寒さが身に沁みます。そして,木の葉が舞い踊り,そのようすも寒さを感じさせます。
「真冬並みの寒気が…」とニュースが伝えています。
明日の朝,白いのかな…。
自動車を運転していて,前を走る車にあるマークやステッカーが目に入ります。
初心者マーク,若葉マーク,もみじマーク,シルバーマーク…といった義務で付けるもの。
ヘルプマーク,シンボルマーク,ボランティアマーク,企業のマーク…といった所有者の意思が伝わるもの。
それらを見ながら,「なるほど」と納得したり,「えっ,大丈夫」と心配したりすることがあります。
そんななかで,「赤ちゃんが乗っています」のステッカーを見ると,「気をつけるからね」「安全運転してね」,そして「子育て楽しんでね」など,心が“ぽっ”とする感じがします。
このステッカーは,「赤ちゃんが乗ってるから,無理に近づいて事故おこさせないで。」という意味で,初心者マークと同じように,「赤ちゃんが産まれたら貼る」と思っている方も多いと思います。
けれども,このステッカーの背景に,悲しい話があると聞いたことがあります。
自動車を巡るトラブルや事故が絶えないようです。 急ぐ気持ち,イライラもあるでしょうが,安全運転で事故を起こさないよう,アクセルを踏み込む前に“深呼吸”していきたいものです。 周囲への思いやりと優しい心をもった行動を!
80年代のアメリカで,高速道路を運転していた女性が,事故を起こしてしまいました。 その女性は重体となり,3日ほど意識が戻りませんでした。 そして,やっと意識を取り戻して最初に発した言葉は, 「私の赤ちゃんはどこ?」 でした。 しかし,医者は女性に子供がいたとは認識しておらず,大急ぎで警察に確認の電話をしました。 警察も,赤ちゃんの存在を確認していなかったので,慌てて事故車両の中を探すと,後部座席の下ですでに冷たくなっている赤ちゃんを発見しました。 赤ちゃんには目立った外傷もなく,母親と同時に発見されていれば,助かったであろう命だったそうです。この事故を教訓に,「赤ちゃんが乗っています」のステッカーが開発されたのです。 注意喚起の黄色に黒色の文字。 「赤ちゃんが乗っています」のステッカーの意味は,『(事故)車両の中に赤ちゃんがいます。一番に助けてください』ということなのです。 このエピソードが有名ですが,“アメリカの都市伝説”で,デマだったとのことです。 デマであっても,赤ちゃんを乗せた車には,いつも以上に安全運転を気遣ってほしいし,ゆっくり走っていることに理解を求める意味で,ステッカーは役立っています。 赤ちゃんが乗っていると,どうしても遅いスピードでの走行になってしまいがちです。ノロノロと走って後続車に迷惑をかけながら,「赤ちゃんが乗っています」だけでは気が引けるかもしれません。そんな方には,「お先にどうぞ」のステッカーがよいかもしれません。
自動車を巡るトラブルや事故が絶えないようです。 急ぐ気持ち,イライラもあるでしょうが,安全運転で事故を起こさないよう,アクセルを踏み込む前に“深呼吸”していきたいものです。 周囲への思いやりと優しい心をもった行動を!