集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

「G7伊勢志摩サミット」の後で。

花519。  朝は“抜けるような青空”でした。晴れの日でしたが,次第に雲が目立つようになってきて,午後には薄雲におおわれた感じの空でした。  暖かい一日でした。  夜,山村交流施設に係る打合せがありました。  関係のみなさんが熱心に検討し,準備をし,活動をしてみえます。  「よい結果になる。」のは間違いありません。  みなさん,よろしくお願いします。  主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)が,来週に開かれます。どのような話し合いが行われるのか関心をもっていたいと思います。  そして,関連する大きな話題は,アメリカのオバマ大統領が,伊勢志摩サミット終了後(27日)に,広島を訪問することです。  ホワイトハウスは,「核兵器なき世界を追求する決意を示す歴史的な訪問だ」との意義を強調した声明を出しています。  訪問を終えて,オバマ大統領は,何を語るのでしょうか。  初めて広島を訪問したのは,教員になってからでした。  広島平和記念資料館で見たこと,聞いたこと,感じたことの“衝撃の大きさ”は,想像以上でした。  その後に訪問したときも,“その時”を思い出します。  「原爆」についてのメモを読み返しました。
・8月6日に広島上空に投下された通称「リトルボーイ」は,「ウラン235型原爆」。8月9日に長崎に投下された通称「Fat Man」は,「プルトニウム型原爆」。2つは,まったく異なる種類の原爆。 ・技術的には,ウラン型は,プルトニウム型と比べて数が作れず値段が高い。 ・プルトニウム型は,ウランより値段が安く量産しやすいが,放射能が強くて取り扱いが難しい。 ・広島,長崎に原爆が投下された後,原爆開発のマンハッタン計画を担当したロス・アラモス研究所は,2つの原爆投下について,次のように述べています。  「我々は,史上2度の『原爆実験』に成功した。」 ・つまり,「実験」だから,広島と長崎には,それぞれ種類の異なる原爆が投下されている。 ・被害者が出ることを承知で「実験」が行われた。 ・歴史学者バーンスタインは,「日本への原爆投下は,『ソ連を威嚇すること』が根本理由であり,ソ連の影響力が 日本,満州支那,朝鮮に及ぶことを阻止するために,いわばソ連に対する威嚇攻撃として,日本に原爆を投下したのである。」と述べた。 ・トルーマン大統領は,広島への原爆投下の後,公式声明を出しました。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜 Sixteen hours ago an American airplane dropped one bomb on Hiroshima, an important Japanese Army base. That bomb had more power than 20,000 tons of TNT. It had more than 2,000 times the blast power of the BritishGrand Slam," which is the largest bomb ever yet used in the history of warfare. 〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ・米国戦略爆撃調査団の「最終報告書」に,次の記述があります。 *********  たとえ原爆が 投下されなかったとしても,ソ連が参戦しなかったとしても,本土上陸作戦が行われなくても,日本は非常に高い確率で九州上陸作戦の決行予定日である昭和20年11月1日から,12月31日までの間に,確実に降伏したであろう。 (U.S Strategic Bombing Surbey,Summary Report ( Pacific War ) ,1946、の26頁) ********* ・日本は,広島,長崎に原爆が投下される前に,すでに新型爆弾(原爆)の開発を終えていた。(完成段階?) ・上奏を受けた昭和天皇は,これを却下しました。 =========  その新型爆弾によって,たとえ我が国の戦況が有利になることがあったとしても,そのために,相互が新型爆弾の投下合戦にいたり,結果,何百万もの無辜の民が死ぬようなことになるとしたら,私はご先祖に申し訳がたたない。 ========= ・日本政府の抗議文には,次のことばがあります。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜  そしてさらにいま,新奇にして,かつ従来のいかなる兵器,投射物とも比べ物にならない無差別性,惨虐性をもつ本件爆弾を使用したのです。これは,人類文化に対する新たな罪悪です。  日本政府は,ここに自からの名において,かつまた,全人類,および文明の名において,米国政府を糾弾します。 そして即時,かかる非人道的兵器の使用を放棄すべきことを厳重に要求します。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜 ※メモには,この他にもありましたが,いずれも改めて内容を確かめていません。
 「戦争について」「平和について」そして,「決断すること」について考えました。  広島,長崎へ,また行きたくなりました。 【関連】   ◇G7伊勢志摩サミット(外務省)   ◇田原総一朗:オバマ大統領の広島訪問もう一つの意味(BPnetビズカレッジ)