暖かい(暑い?)日でした。
一気に気温が上がった感じで、どよ〜んとした空気に、体調が崩されそうです。
故・
渥美利夫氏が還暦の年に著した『
昭和に生きる』(1987(昭和62)年刊)からです。
渥美氏の教育実践、教育論は、“
昔の話”ですが、その“
根”そして“
幹”となるものは、今の教育に活きるものです。これからの教育を創っていくヒントもあると思います。
本書のなかから、“
その時”に読んで学んだ校長室通信を中心に紹介していきます。「
考える」ことが、若い先生に見つかるといいなあと思います。
この項は、「昭和49年『交通の変遷』国土社」から構成されています。
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戦後教育史の片隅に生きる
教育行政の歯車のなかで
社会科授業シリーズ「交通の変遷」の執筆
(つづき)
本書の最初は、いわゆる歴史学習の入門期をどのようにとらえるかについてまとめ、つぎに指導計画の立案の問題を、問題解決学習の立場に立って具体的に論述を試みた。とくに現在おざなりになっているかの感がある目標の具体化について力を入れた。
主要部分はなんといっても展開の章である。新城市立東郷東小学校のすぐれた社会科教育の実践家・鈴木仁志教諭の貴重な実践記録と、子どもたちの予見ノート、および社会科ノートを足場にしてわたくしたちが勝手にまとめたものである。実践の全貌を伝えることができなくて、まとめが不十分であったことのそしりはわたくしがすべて甘受しなければならない。そのために鈴木教諭のすばらしい実践が、うまく生かされていないではないかということに思いをいたすとき、申し訳ない気持ちでいっぱいである。
東郷東小学校は、名古屋大学の三枝孝弘、日比裕先生、横浜国大の市川博先生など初志の会の指導陣たちの指導をうけている学校で、その意味でもわたくしにとって好都合であった。とりわけ中西光夫校長(現、岡崎市教委・教育長補佐)のあたたかい励ましのなかで、諸先生方のご援助をいただいたことも忘れることはできない。
とくに全般を通じ留意したことは、社会科のほかの単元展開にあっても参考になるようにとじゅうぶん配慮したつもりである。生かしていただくことができれば望外の喜びである。
最後になったけれども、国土社の渡辺金五郎氏はじめ、編集部の皆さまに厚くお礼のことばを申し上げたいと思う。 (昭和四十九年「交通の変遷」国土社)
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注)
これまでの記事は〈タグ「昭和に生きる」〉で
注2)掲載しているイラストは、学年通信(1993・1994年度)用に教員が描いたもので、図書との関連はありません。
【参考;
気象情報】
【メモ;職員の
異動検索】
中日新聞・
東京新聞に「
教職員・公務員の異動」が掲載されるのに合わせ、
ネット検索できます。
すでに発表された県や市の異動が調べられます。