集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

1-3 仏法僧の里(3) (昭和に生きる)

岡崎城0206。 天気のよい日、日中は“暖かさ”を感じられました。  立春が過ぎ、徐々に気温が上がっていきます。  先日、本を読んでいて斎藤一人さんの言葉がありました。
○ この世はね、与えたものが返ってくるんだよ。 (略) 人間ってな、自分が楽しい時に、みんなも楽しいと感じるんだよ。 ○ 子供を心配するのは親心だけど、本当は我が子も信じられないっていうのはおかしいんです。  一番いいのは『信じてるよ』って。それで、信じると子供だから間違うこともあります。そしたら、許してあげて、また信じる。それの繰り返しなんです。
 マスコミが流す情報、流れてくる情報…。それらを“そのまま受け取ってしまう大人”、大丈夫かな。  故・渥美利夫氏が還暦の年に著した『昭和に生きる』(1987(昭和62)年刊)からです。  渥美氏の教育実践、教育論は、“昔の話”ですが、その“”そして“”となるものは、今の教育に活きるものです。これからの教育を創っていくヒントもあると思います。  第一章に、毎日新聞に掲載(昭和57年7月)された「東海ストーリー──仏法僧の里」が紹介されています。そのなかに、渥美氏の“子供の頃”をみることができます。 ********     昭和に生きる     東海ストーリー 仏法僧の里   板ばさみ  教える側の岡田顕雄先生は、板ばさみだった。子供たちに教えるべき教科書には、声の主を「このはづく」と明記してある。ところが、鳳来寺村門谷の村人は“コノハズク説”に根強い反感を抱いている。うかつに教えられないのは、むりもなかった。  いま、岡田先生は病の床にある。かわって十二年当時、同小で三、四年生を救えた菅野静雄先生(○○)が「教科書が届いて間もなく、校長も岡田先生も、大変困ってお互い相談されたようだ。門谷の人は、鳴く声が不細工なコノハズクとされて残念がっていたし、学者が何をこくだ、と反発する気持ちもあった」と、村民感情を説明する。 校舎0206。 そして、授業のやり方については「ブッポーソーと鳴くのはコノハズクではない、と子供たちに教え、作文にもそのように書かせていた。いま振り返ると教科書の方が正しかったわけだけど、当時の村は、コノハズクと認めない空気が支配的だった」と回想する。  そのころ、五年生だった渥美利夫さんと菅野先生の記憶には、はっきり食い違いがある。また、当時の加藤淳・村長(○○)は「鳳来寺村の四小学校の校長を集め、どう教えれぱいいか相談した」と語るが、校長たちはすでに世を去り、学校側の苦悩の中身は、うかがい知ることができない。半世紀近い時の壁は厚かった。  もし、菅野先生の記億の通りなら、一山村の小さな小学校が、今よりはるかに権威をもった文部省に“反逆”したことになる。どちらにしても、国定教科書の記述が、鳳来寺村門谷の騒ぎに油を注いだことは確かだ。加えて、その騒ざに巻き込まれ、授業に疑間を抱く渥美さんのような子供が出たことも。 (つづく) ********  注)これまでの記事は〈タグ「昭和に生きる」〉で 【参考;気象情報
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