宮本武蔵『独行道』
雲の多い日でした。日差しの出る時間もありましたが、暖かさを感じられるほどではありませんでした。
秋になり、道沿いの茂みにアケビ(Akebia quinate)の実が開いているのが見られるようになりました。
アケビの実を食べたことがありますか。
今日読んだ本のなかに、宮本武蔵が病床でまとめた『独行道』がありました。『五輪書』は知っていましたが、初めて読みました。
「独行道」 一、世々の道をそむく事なし 一、身にたのしみをたくまず 一、よろずに依枯の心なし 一、身をあさく思、世をふかく思ふ 一、一生の間よくしん思わず 一、我事において後悔をせず 一、善悪に他をねたむ心なし 一、いずれの道にもわかれをかなしまず 一、自他共にうらみかこつ心なし 一、れんぼの道思いよる心なし 一、物毎にすきこのむ事なし 一、私宅においてのぞむ心なし 一、身ひとつに美食をこのまず 一、末々代物なる古き道具を所持せず 一、わが身にいたり物いみする事なし 一、兵具は格別 よの道具たしなまず 一、道においては死をいとわず思う 一、老身に財宝所領もちゆる心なし 一、仏神は貴し仏神をたのまず 一、身を捨て名利はすてず 一、常に兵法の道をはなれず 正保弐年五月十二日 新免武蔵 玄信(花押)読む人によって解釈が違い、響く言葉が違いますが、それぞれの“生きる心得”ともなっています。 あなたの解釈は? 【参考】 ◇「独行道」 宮本武蔵(Ronshi) ◇宮本武蔵(Wikipedia)