芒種。 つくで百景(1) (記念誌86)
昨日からの雨は、午前中まで降り続き、台風のような暴風、大雨でした。
雨が上がっても暴風が続き、あちこち壊れるのではないかと心配になるほどでした。近くでは被害は出ずに済んだようです。
今日は,二十四節気の一つ「芒種」です。稲や麦など芒(のぎ:イネ科植物の果実を包む穎)を持った植物の種をまく頃です。
また,カマキリや蛍が現れ始め,梅の実が黄ばみ始める頃です。
ちょうど梅雨に入るころで,少し蒸し暑くじめじめする時期となります。
明日は晴れの予報ですが、梅雨入りも近そうです。
先日、小学生が利用した郷土読本『わたしたちの村 つくで』(2004新改訂版発行)の掲載を終えました。
今回から昭和61年(1986年)に発刊された 作手村制施行八十周年記念誌'86 『 つくで −のぼとけが見つめた80年』を掲載します。
記念誌『つくで −のぼとけが見つめた80年』(1986年11月発行)からです。
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ごあいさつ 作手村長 佐宗 靖・
「故きを温ねて、新しきを知る」──作手村が明治三十九年に誕生し、爾来ここに八十年、その喜びと同時に、今年度を、先人たちが営々として築き上げてくれたわが村の長い歴史と、その重さを振り返り、又かみしめてみる好機とし得ることは、新しい村づくりへの「肥やし」として、私たちに新たな知恵と勇気を一層与えてくれるものだと思う所であります。
その意昧でこの記念誌は、ささやかながらも八十周年事業の一環として、先人先輩諸氏への感謝の気持を記録にとどめ、現在の村の姿の一端を伝えようと試みたものとして、ご高覧頂けるならば幸せに存じます。
二十一世紀へ向けてわがふる里の飛躍を信じ、協力同心前進したいものであります。
昭和61年11月
つくで八景
萌黄色の山並、涼を呼ぶ木陰
古い民家の白い壁、路傍にたたずむ石仏たち。ほのぼのとふるさとの匂いがたちこめる人情の村。そんな村の両端を南北に走る国道301号。和田峠から分岐して、主要地方道岡崎清岳線に至るヘアピンカーブの多い延長11.6kmの本宮山スカイライン。両側には見事な原生林が続き、山頂は夏なお涼しい聖地──砥鹿神社の奥宮が鎮座し、その一帯はふるさと自然公園本宮山国民休養地となっている。
さらに足をのばせぱ善福寺。作手最古の真言宗善福寺の赤い仁王門が見える。うっそうと茂った木立の石段を登ると、奈良東大寺大仏殿を再興した俊乗坊重源が在住したと伝えられる善福寺の本殿がある。
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