『絶滅危惧動作図鑑』(藪本晶子・著)
晴れているのに,寒い日でした。
今日見つけた言葉
悔しさがないと 目標は見えてこないし, 負けたくない相手がいないと 戦いも面白くない 葛西紀明“絶滅危惧”の言葉に惹かれて手にした「絶滅」しそうな「動作」を集めた『絶滅危惧動作図鑑』(祥伝社・刊)を読みました。 帯に
最近,あの“動き”しなくなったね。 すでに絶滅の危機に瀕しているものから,もうすぐなくなりそうなものまで,100種類の動作をイラストで解説と本書に載る動作に誘っています。 まず,関心をもったのは,掲載している100種の動作を“知っている”のかということです。 本書で「レベル4」に載っているテレビを叩く場面がNHKの連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」に出てきましたが,それを“分かる”のは,何歳ぐらいまででしょう。 生活様式が変わってきて,以前の動作が別の動作に変わったり,しなくなった動作です。 1つの動作が1ページで,見出しとレベルそしてイラストと短い説明で紹介され,初めて知る若者でもイメージしやすく構成されています。 動作を真似しながら,楽しく読んでみませんか。 読書メモより
○ ちり紙を揉む ★★★★★ 用を足したあとの処理に,トイレットペーパーではなく硬いちり紙を使っていた時代に(略) 水洗便所が普及して見られなくなった。 ○ けんけんぱ ★★★★☆ 地面にたくさんの丸を描いて,その中を飛び跳ねながら進む遊び。(略) 遊んだ形跡が何日も残っていることもあった。 ○ ギョウ虫検査 ★★★★☆ (略) 説明書の描かれていたキューピッドの絵を覚えている人も多いのではないか。 ○ 扇風機の前でしゃべる ★★★★☆ (略) エアコンの普及により,見かけることが少なくなった。 ○ 携帯の電波を探す ★★★☆☆ ○ 辞書を引く ★★★☆☆ (略) 語学の学習にはやはり紙の辞書がいいとも言われる。 ○ ペン先に息をかける ★★☆☆☆ ハーッと吹きかける熱によってインクを温めて,書きにくくなったボールペンを復活させる動作。(略) ○ 缶ジュースを開ける ☆☆☆☆☆ プルタブを引っ張り上げて,缶ジュースを開ける動作。(略)
目次 まえがき レベル5 やったことがない日常生活で 見たこともない動作 レベル4 ちいさい頃に何度かやったことがある動作 レベル3 かつてはやったけど、今はやらない生活の中でもあまり見なくなった動作 レベル2 そういえば全然やってない動作 レベル1 ここ最近でだいぶ頻度が下がってきた動作 レベル0 今は普通にやっているけど、今後なくなってもおかしくない動作 【巻末特別対談】自分も「絶滅危惧種」かもしれない みうらじゅん×藪本晶子【関連】 ◇みうらじゅん公式サイト (@miurajun_net)(Twitter)