集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

夏至。2.(6-2) 年貢のとりたて (わたしたちの村)

花0621。 今日は二十四節気の一つ「夏至」(10番目の節気)です。この頃から夏の盛りに向かいます。  北半球では,一年のうちで太陽が最も高く昼間の時間が最も長くなる日です。“太陽の力が最も強まる日”とされ,夏至が催される地域があります。  また,暦の記事には,菖蒲が咲き始め,半夏烏柄杓)が生えてくる頃とありました。  今朝のウェザーニュースの記事に,「昼の長さ」の解説があり,日の出・日の入りの時刻について述べられていました。
 実は、日の出が最も早いのは夏至の一週間ほど前で、日の入りが最も遅いのは夏至の一週間ほど後となっています。夏至はあくまで、昼間の長さが(日の出から日の入りまで)が最も長い日のことなのです。(略)  日の出が最も早い日と日の入りが最も遅い日は、南へ行くほど差が大きくなり、沖縄付近では10日ほどずれますが、北海道付近では5日ほどしかずれません。ただ、一日で数秒の差なので、実際に私達が変化を感じることは難しそうです。
 ご存じでしたか。体感できる違いではないようですが,これから暑くなる時期に,すでに日の出は遅くなっているようです。もっとも,この時刻に起きてはいないですが…。  みなさん,夏至の一日,いかがお過ごしでしたか。  郷土読本『わたしたちの村 つくで』(1995・平成7年 改定発行)の「二、作手のうつりかわり」からです。 ********     (六) 年貢のとりたて    2 年貢のわりあてと年貢おさめ  検地帳によって村々のお米の収穫高がわかりますが,さらに『検見』を行って,その年の収穫高をくわしく調べて年貢を決めました。しかし,毎年検見を行うのは大変でしたので,後には『定免』といって,大きな災害がなければ5年間は同じ割合の年貢をだすようになりました。 年貢0621。 年貢は,今の税金と同じですが,この地方の年貢率は,収穫高の50パーセント以下でした。しかし,年貢のほかにも働きに出されることがあって,農民の生活は苦しいものでした。  年貢をおさめるために,作手の天領の村々は,新城の中市場や石田の川岸まで,馬一頭に米二俵ずつをつんで運びました。ここからは,船で豊川を下り,宝飯郡の御馬の港まで行きました。この港からは,大きな船で,江戸や大阪などへはこばれました。  また,年貢をおさめた帰りには,食糧や着物を買うのが楽しみでした。 ********  注)これまでの記事は〈タグ「わたしたちの村」〉で  注2)郷土副読本は,小学3,4年生に向けて「ふりがな・るび」がたくさん付いていますが,掲載にあたっては省いています。  注3)多くの写真や図版が載っていますが,すべてを紹介(掲載)していません。ご了承ください。 【関連】   ◇今日は二十四節気「夏至」 冬至と比べて昼の長さはどれくらい長い?ウェザーニュース