集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

成人の日。「むかしのくらし」《生活の移り変わり 13》

花0114。 青空の綺麗な一日でした。屋外に出て「室内より暖かいかも…。」と思える天候でした。  今朝早く訃報が届きました。  “老衰”だそうです。最後は施設・病院でしたが,天寿を全うされたのだと思います。  これまでに感謝合掌  今日は,国民の祝日の一つ「成人の日」です。「おとなになったことを自覚し,みずから生き抜こうとする青年を祝いはげます」ことを趣旨としています。  今年の新成人は125万人で,2年ぶりに増加したそうです。
グラフ0114。
 今朝の産経新聞「主張」では,
   「成人の日 未来を創るのはあなただ」  成人の日を迎えた皆さんの門出を、心から祝福したい。  成人としての自覚と責任感を持ち、よい人生、よい社会を築いていってほしい。皆さんの前途に幸多かれと願わずにいられない。  必ずしも社会の明るい未来像が描けているわけではない。総務省の人口推計では、今年元日時点の新成人は125万人と2年ぶりに増加した。それでもピークだった昭和45年の半分程度でしかない。
と始め,万博誘致の大学生の行動を例に,「日本と世界の未来を創るのは自分たちだという自負を持ってほしい」と呼びかけていました。  この言葉に“鼓舞”される若者は,多いのか少ないのか分かりません。  社会から,大人から,若者に対してどのようなメッセージが届いているのでしょう。そして,大人は,どんなメッセージを送っているのでしょう。  かつて,サントリーの新聞広告で,故・山口瞳氏が成人の日に「君達は大金持ちだ!」とエッセーを書いていました。  大金持ちなのは,「君達の持時間は五十年間だ。ああ,何という豊饒の歳月であることか。」だからです。  当時は50年だった時間も,“人生100年”の今,新成人は80年間の“豊饒の歳月”があると言ってよいかもしれません。  「大金持ち」の新成人のみなさん,“未来(あす)”を創るのはあなたです。  ご成人,おめでとう!  文集「こうやまき」から,「生活の移り変わり」の一話です。 ********    『むかしのくらし』 (文・協和小2年 女子)  むかしは,今の ように でんきが なかったので 山へ 行って ふるい 松を とって 来て 台の 上で 松を たいて でんきの かわりに したそうです。  ごはんや おさいなどは,いろりで 火を たいて 作ったと いいました。  だから 天上は けむりで まっ黒です。  また、今の ように 車も なく 道も 出来て いなかったので しんしろへ 行く 時は,すみや もやを しょいたに つけたり,また 牛の せなかに つけて 行って それを 売り 買いものを して かえって 来たそうです。  また,むかしは,テレビも なかったので 夜は,わらを たたいて なわを なったり ぞうりを 作ったりし,ひるまは もやを ひろったり すみやきの てつだいを 子どもも したと いいました。  また,三年生ぐらいの 子どもでも おとなと いっしょに 町へ もやを しょって 行ったそうです。  わたしは,いろいろな お話を きいて むかしは,ほんとうに たいへんだったと 思いました。  そして よく こんなに よい くらしに なった ものだと 思いました。 ********  この時代の「新成人」は,どのような“将来”を描いていたのでしょう。  そして,この作文を書いた小学生は,どのように“大人”を見ていたのでしょう。 【関連】   ◇「成人の日」に  山口瞳 1985年(Ronshi)   ◇「成人の日」に  伊集院静 2012年(Ronshi)