「3.11」。「『東北お遍路』巡礼地めぐり」
東日本大震災から7年目。朝から晴天の一日です。
“その時”,どのように過ごされましたか。
東北の中学生が「3月11日」について綴った言葉。
東北お遍路プロジェクトが選定した被災4県(青森・岩手・宮城・福島)の巡礼地63か所を詳しく紹介しています。 「行ったことがあるところ」「知っているところ」もありますが,多くは初めて知る場所でした。 震災遺構候補の建造物,犠牲者の追悼施設,寺社,名所旧跡などを「巡礼地」として,その由来や被災状況などが解説されています。そして,巡礼地周辺の観光スポットも紹介しています。 「今」を伝える写真やイラストに“心”が動きながら,興味深く読みました。 ここに掲載の写真と「今」は変わっているかもしれません。この本をたよりに,東北を訪問してみませんか。
【関連】
◇東北を忘れない。(Never forget Tohoku!)(Facebook)
◇行くぜ、東北(Facebook)
◇熊本県広報課「気になる!くまもと」(Facebook)
◇「ことばのちから」イベントで生まれた歌「この街で」(松山市)
3月11日 ふつうに朝がきて、ふつうに一日すごして、ふつうに夜がくると思っていた。 地震と津波であっけなくこわされてしまった日常。 それをもう一度つくり直すのが、生き残ったわたしたちの使命だ。「3・11の警察官たち」の記事から。
沢山巡査は校舎の裏に階段があるのを多いつき,人々を叱咤し,手を引っ張り,腰を叩いて誘導しました。上り切ると,沢山巡査も息絶え絶えになっていました。 濁流は安全な避難場所のはずの校舎一階部分を呑み込んでいました。先にそこに避難していた多くの人々が亡くなったのを知ったのは,あとのことです。 自分は何もできなかった──滓のような気持ちが沢山巡査の胸に積もりました。 (略) 濁流に巻き込まれていった人や小学校の校舎で津波に呑み込まれた人のことが胸にわだかまっていましたが,それにとらわれていてはならない,目の前のことに全力を尽くし,やれることをやっていくのが警察官の仕事なのだ,と確信できたのです。生きること,生かされていること,働くこと,行動すること,考えること,何のために… “今日が続く”ことの幸せを,震災が教えてくれました。 その後も,各地で地震や災害があり“被災者”がいます。 そのすべてに思いを寄せ,「今と未来」を考え,「今,生きること」を自問する日でした。 昨年7月に発行された『「東北お遍路」巡礼地めぐり―3・11被災地の今を訪ねる』(東京法規出版・刊)を手にしたことがありますか。(2017/09/26 紹介) 東北お遍路(こころのみち)プロジェクトの活動から生まれました。
プロローグ 2011年3月11日。 この東北の大地を 巨大地震が襲いました。 あれから約6年。 今、被災地はどうなっているのか。 被災地を結ぶ遍路みちを歩いて、 自分の目で確かめてみましょう。 犠牲者に祈りをささげるために。 震災の記憶を 未来の世代に語り継ぐために。 そして、 被災地の復興を応援するために。 さあ、「東北お遍路」デビューを!
東北お遍路プロジェクトが選定した被災4県(青森・岩手・宮城・福島)の巡礼地63か所を詳しく紹介しています。 「行ったことがあるところ」「知っているところ」もありますが,多くは初めて知る場所でした。 震災遺構候補の建造物,犠牲者の追悼施設,寺社,名所旧跡などを「巡礼地」として,その由来や被災状況などが解説されています。そして,巡礼地周辺の観光スポットも紹介しています。 「今」を伝える写真やイラストに“心”が動きながら,興味深く読みました。 ここに掲載の写真と「今」は変わっているかもしれません。この本をたよりに,東北を訪問してみませんか。
Contents プロローグ 被災地を訪ね、祈り、復興を応援 はじめよう!「東北お遍路」巡礼の旅 「東北お遍路」巡礼地一覧 巡礼地マップ 巻頭インタビュー 新妻香織さんに聞く 東北の被災地に希望の種をまきたい Part1 青森の遍路みち 蕪嶋神社/大蛇小学校の2つの津波の碑 BOOKS 巡礼の旅のお供に、こんな文庫本を! Part2 岩手の遍路みち 津波慰霊碑/大鳥居と楓の木/普代水門 ほか 特集 ちょっと寄り道新聞vol.1 巡礼のついでに「歴史さんぽ」 写真点描 遍路みちで見つけた「ことば」1 岩手編 Part3 宮城の遍路みち 紫神社/早馬神社/閖上漁港と日和山/千年希望の丘 ほか 特集 ちょっと寄り道新聞vol.2 巡礼のついでに「道の駅」めぐり 写真点描 遍路みちで見つけた「ことば」2 宮城編 Part4 福島の遍路みち 龍昌寺/津神社/福島第一原子力発電所 ほか 写真点描 遍路みちで見つけた「ことば」3 福島編 クローズアップ 震災語り部として400回講演。 「東北お遍路プロジェクト」の活動紹介 エリア別「東北お遍路」巡礼地マップ エピローグ 編集後記&取材余話 参考文献【追憶】 2005年の「平和の日・松山の集い」の舞台上で,新井満氏と三宮麻由子氏が,即興的に曲をつけ生まれた『この街で』。 「今」を重ねて思うことの多い歌です。