集団「Emication」別館

楽しく学び,楽しく活動する,笑顔の集団「Emication」。 ふるさとの自然,歴史,風俗などお伝えします。読書や豆知識の発信もしていきます。 活動する人,行動する人,その応援と支援をする集団「Emication」。

霜降。 勉強会。 『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』(川内有緒・著)

葉1023。 朝、曇っていましたが、晴れの良い天候の日になりました。  今日は、二十四節気の一つ「霜降」、露が冷気によって霜となって降り始めるころです。立冬までの間に吹く寒い北風を「木枯らし」と呼びます。  朝夕そして夜間の冷え込みが厳しくなっており、暦に合わせて“”を見ることも増えてきそうです。    午前中、わくわくバルーン(キャリアコンサルタントの任意団体)の勉強会でした。  前半は、「学校教育の中で感じる変化の兆し」と題して、教員のメンバーから話・提案があり、意見交換をしました。  学校で子供達と接し、活動に触れ、話を聞くなかで、教員として感じる変化、キャリコンとして思うことなどから、「」と「これから」を考えました。  後半、マインド・スキルから「矢面力」を学び、「世界の転職事情」について情報提供をいただきました。  最後に、人事担当をするメンバーから「○○をどうしているか…」「○○をしたいが…」と、仕事で抱えている課題について相談(?)があり、メンバーから情報や意見交換がありました。  新しい知見を得られ、考えることのあった学びの時間でした。ありがとうございました。  2022年 「Yahoo!ニュース|本屋大賞 ノンフィクション本大賞」のノミネート6作の中で、題名に気になるものがありました。  【追記 11/12】“大賞受賞◇2022年(第5回)ノンフィクション本大賞Yahoo!ニュース)  「目が見えないのに、どうやって見るの?」と思いながら表紙を見ると、そこに「全盲の美術鑑賞者、白鳥健二さん」とありました。その『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』(集英社インターナショナル・刊)を読みました。  表紙は白地で、そこに黒い四角形があり、その前に立つ3人が描かれています。吹き出しで「なにが見えるか教えてください」とある真ん中の方が白鳥さんのようです。  黒い四角形は、白鳥さんが“見ている絵”のようで、やはり見えないのか…。  白鳥さんが見ているのは、黒い四角形ではなく、それは…。  本屋大賞サイトに載る出版社からのコメントには、
 「目の見えない人とアートを見る?」タイトルへの素朴な疑問は、やがて驚きとともに解消されます。  全盲の白鳥建二さんと現代アートや仏像を前に会話するたびに現れるのは、これまで見えていなかった世界。生と死、障害を持つということ、差別意識、夢について、アートの力……。  まるでその場で一緒に鑑賞して、おしゃべりをしているかのような読書体験のなか、常識が気持ちよく覆され、知らなかった自分自身も姿を現します。  数多くのアート作品画像や、本に隠された仕掛けもお楽しみください。
とあります。 全盲の白鳥建二さんとアート作品を鑑賞することにより、 浮かびあがってくる社会や人間の真実、アートの力。  あなたも、白鳥さんとアートを見ていくと、新しいものが見えてきます。そして、アートを味わいましょう。そして仕掛けを楽しみましょう。  お薦めです。  読書メモより
○ 目が見えないひとが美術作品を「見る」って、どういうことなんだろう。 ○ この瞬間、稲妻のように理解した。そうか彼は「耳」で見るのだ。 ○ ものを見るうえで不可欠な役割を果たすのは事前にストックされた知識や経験、つまり脳内の情報である。わたしたちは、景色でもアートでもひとの顔でも、すべてを自身の経験や思い出をベースにして解析し理解する。 ○ (略) 最初はまったく目に入らなかったディテールに驚かされたりして、なんだか自分の目の解像度が上がったような感覚になった。 ○ 「うん。そもそも自分には、目が見えないという状態が普通で、“見える”という状態がわからないから、見えないことでなにが大変なのか実はそんなによくわからない」 ○ 子どものころに視覚を失ったため、形や色などの「視覚の記憶」(と白鳥さんは呼ぶ)はほとんどない。 ○(市川) 白鳥さんは、展示を「見る」って言い方をしますよね。その表現がすごくいいなあと思うんだけど、やっぱり「見て」るんですよね。(略)  (白鳥) (略) たとえ目で見てはいなくてもテレビというものは「見る」ものだし、本は「読む」ものだよ。 ○ 白鳥さんは、場が混乱すればするほど「へぇー そうなの。面白いね! ハハハ」と笑い声をあげた。そして結論は特に出ないまま、また次の展示室に移動した。 ○ それは、助ける、助けられるという関係が反転するような新たな発想だった。 ○ 「俺はなりたくないね。小さいころから目が見えないままでやってきて、いまさら見えるようになったら余計大変じゃないかなー」
   目次 はじめに 第1章 そこに美術館か?あったから 第2章 マッサーシ?屋とレオナルト?・タ?・ウ?ィンチ の意外な共通点 第3章 宇宙の星た?って抗えないもの 第4章 ヒ?ルと飛行機、と?こて?もない風景 第5章 湖に見える原っは?ってなんた? 第6章 鬼の目に涙は光る 第7章 荒野をゆく人々 第8章 読み返すことのない日記 第9章 みんなと?こへ行った? 第10章 自宅発、オルセー美術館ゆき 第11章 たた?夢を見るために 第12章 白い鳥か?いる湖 謝辞 エピローグ 掲載作品クレジット
【関連】   ◇川内有緒 「目の見えない白鳥さんとアートを見にいく」 (@ArioKawauchi)Twitter)   ◇目の見えない白鳥さんとアートを見にいく集英社インターナショナル 公式サイト)   ◇ 【第2回・読トーク!】ノンフィクション作家・川内有緒さん×紀伊國屋書店 ゆめタウン下松店 池田『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』を語るYouTube)   ◇川内有緒(かわうちありお)(note)   ◇しらとり けんじ ? 撮影した物にさほど関心がない ? 写真家 白鳥建二 / 全盲の美術鑑賞者(note)