集団「Emication」別館

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大暑。土用の丑の日。 『中学校数学授業アップデート』(玉置崇・著)

鰻0723。 青空が広がる夏らしい一日でした。  今日は,二十四節気の一つ「大暑」です。“一年で最も暑い頃”です。いよいよ本格的な“”がやってきました。  そして、“土用の丑の日”です。土用は,陰陽五行説に基づいて割り当てられた期間で,五行(木・火・土・金・水)の五時(春・夏・土用・秋・冬)を四季に割り当てた期間です。  立春立夏立秋立冬のそれぞれ前18〜19日間で,年に4回ありますが,夏の土用が話題になります。   ◇今年の「土用の丑の日」は?(2016/07/14 集団「Emication」)  「丑の日に“”のつくものを食べると夏負けしない。」と言われます。  “”のつく食べ物を味わい、新型コロナ禍の夏を元気に過ごしましょう。  若い先生が、夏休み(長期休業)中に“自分の授業”を振り返る参考になる図書にと“積んだ”なかの一冊『WHYでわかる HOWでできる 中学校数学授業アップデート』(明治図書・刊)です。  題名は中学校数学授業であり、出版社の紹介も、
 学習意欲の喚起の仕方から、生徒の考えのつなぎ方、1人1台端末の活用まで、日々の数学授業を隅々に至るまで改善するための具体策を紹介。  WHY(わかる)→HOW(できる)の2段階解説により、「なぜそれが必要なのか」「どうすればよいのか」が深くわかります。
と、数学授業の具体から説明していると載せています。  もし書店で見ても、「“中学校”でも、“数学”でもないから…」と手にしない先生が多そうです。小学校の先生は、目にしないかもしれません。  ちょっと残念です。アップデート”の機会を逃したかもしれません。  章の場面から数項目の“テーマ”が示され、その「質問」が吹き出しと詳細が1ページで述べられます。  それに対して「WHY(わかる!)」を吹き出しと言葉で受け止め(受容)を1ページ、ここまで見開きです。例えば、第1章の最初は
1 「教科書の問題」 (吹き出し)生徒の興味・関心をもっと高めるにはどのように教科書の問題を提示すればよいですか? (WHY・吹き出し)与えられた問題を解くのは当然のことと捉えていないでしょか?
 “解く”という言葉はありますが、ここに“数学授業らしさ”はなく、多くの先生がもつ質問・疑問です。説明の中の「数学」は、他の教科に置き換えてもその内容が伝わります。  次の「HOW(できる!)」でアップデートする姿・場面を、数学授業から具体的に説明しています。  この形式で40のテーマ(?)を“すっきり”捉えることができ、これまでの授業から“アップデートする”ポイントに気づくことができます。
ICT活用、課題の提示の仕方、生徒の見取り、机間指導、全員参加、生徒の考えのつなぎ方、1人1台端末、ワークシート、振り返り、個への指導、教材研究、対話的な学び…
 若い先生、夏休みの読書にお薦めです。  読書メモより
何をするべきかは教師が指示しないといけないことでしょうか? ○ 黒板の隅にさりげなく早く終わった場合に取り組むとよい問題例を板書してみるとよいでしょう。 ○ 生徒の心までつないでいこう!/生徒の考えをつなぐ/生徒の心をつなぐ/生徒の考えと教科書をつなぐ/生徒の考えと板書をつなぐ/今日学んだことと前に学んだことをつなぐ ○ 1人1台端末になって何が変わったのでしょうか? ○ 生徒の発言やつぶやきをメモする感じで位置づけていこう! ○ 「ノートは思考の場である」というよりも、「(ノートや端末など媒体にかかわらず)思考するために書く」 ○ 生徒の「振り返り」を基に評価しよう!/自ら学習の目標をもつ/進め方を見直しながら学習を進める/その過程を評価して新たな学習につなげる/学習に関する自己調整を行う/粘り強く知識・技能を獲得したり思考・判断・表現しようとしたりしている ○ このゴールが明確だと、板書として残すべきこともはっきりします
   目次 はじめに 第1章 課題提示のアップデート 第2章 個人思考・自力解決のアップデート 第3章 話し合いのアップデート 第4章 板書,ノート指導のアップデート 第5章 学習評価,個別指導のアップデート 第6章 授業づくりの基礎基本のアップデート
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