商標から。 6(6-1) 作手村の民俗芸能 (わたしたちの村つくで 改訂版)
天気が良く、暖かい日になりました。
先日、「“ゆっくり茶番劇”が商標登録され…」と問題になっていることを聞きました。
初めて聞く「ゆっくり茶番劇」で、それがどんな問題を起こしているのか分かりませんでした。
商標権は“先願主義”で、誰も取得していなければ申請が認められます。それで得た商標に、どんな問題が…。
皆が使う“普通名称”や“慣用名称”は認められません。
多様化の進む社会、ネット利用が広がる現代において「皆」や「普通・慣用」とは…。
郷土読本『わたしたちの村 つくで』(2004新改訂版発行)の「6 作手村のうつりかわり」からです。
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6 昔から伝わる行事
作手村の民俗芸能
あさひさんは,7月に開発センターで,昔の芝居を見ました。村の人たちが着物を着て芝居をしていたのです。おじいさんに聞くと「歌舞伎をやっているんだよ。」と話をしてくれました。
おじいさんの話
昔は今のように楽しめるものがあまりなかったんだよ。それで,神社のお祭りの余興に演じられる歌舞伎は,村の人の大きな楽しみだったんだ。なかには,本格的に歌舞伎を学んだり,芝居教習所へ通って修行したりする人もいたほどだよ。しかし,だんだんと若者がへったりして,すたれていったんだよ。そこで,村では昭和51年に「郷土芸能祭」を開き,歌舞伎や民謡などを上演するようになったんだ。昭和55年には村の無形民俗文化財に指定され,芝居好きの伝統は今も「若芽会」に受けつがれ,毎年上演されるようになってきたんだよ。 近ごろは,各地の舞台にもまねかれて,「母ちやん歌舞伎」として,活躍しています。作手には,この歌舞伎のほかにも昔から伝わる芸能や行事があります。
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注)これまでの記事は〈タグ「新わたしたちの村」〉で
注2)郷土副読本は,小学3,4年生に向けて「ふりがな・るび」がたくさん付いていますが,掲載にあたっては省いています。
注3)多くの写真や図版が載っていますが,すべてを紹介(掲載)していません。ご了承ください。