卒業の歌。 5(2-2) みねこさんの研究 (わたしたちの村つくで 改訂版)
天気は回復しましたが,気温の低い寒い日でした。
一昨日のニュースで“春一番”が吹いたと伝えていましたが,まだ当地には気配がなく,そして今日も寒い…。
先週のミュージックステーションで,「全国の強豪合唱部が選ぶ卒業式で歌いたい曲TOP10」が紹介されていました。
新型コロナ禍での卒業式では“歌う”ことができなくなっていますが,それぞれの曲に想いをもって選曲されていました。
第1位はレミオロメンの「3月9日」でした。
◇卒業式が近づいて。「卒業式の歌」(2020/02/15 集団「Emication」)
番組の最後は,2011年にリリースされ卒業式の定番曲となったflumpoolの「証」を,収録した大妻中野高校の合唱とflumpoolがコラボしていました。
今年の卒業式では,どんな歌,曲が,どのように演奏されたでしょうか。
郷土読本『わたしたちの村 つくで』(2004新改訂版発行)の「5 作手村の自然」からです。
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2 湿原の四季
湿原に行こう
みねこさんの研究 −作手の湿原−
みねこさんは作手の湿原はいつごろどのようにできたのか,長ノ山湿原のパンフレットや「作手村歴史民俗資料館」で調べました。
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○ 湿原のできる条件
・床土に,水をにがさないねん土があること。
・平らな地形とわき水があり,周囲に水源林があること。
・夏の気温が低く,雨の多い気候であること。
○ でい炭ができるわけ
作手は夏の気温が低く,雨の多い気候です。また,湿原の土は酸素が少なく,酸性が強いため,植物はくさらずに炭のようになります。それがでい炭です。愛知県で,でい炭がある湿原は作手だけです。
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作手の湿原はいつごろできたか
資料館に入ると,湿原のボーリング試料がありました。ねん土層の上にでい炭層があります。ところどころに「火山灰」という層があることに気づいたみねこさんは,教育委員会の人から説明を聞きました。
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教育委員会の人の話
でい炭層を調べると,そのころの気候や年代がわかるんだよ。「姶良火山灰」は今から2万年以上も前に南九州の火山がふん火したとき,日本の広い地域に積もったものなんだ。
作手の湿原は,始良火山灰よりも下にでい炭層があるから,もっと昔にできていたことが分かるね。でい炭層の中の「炭素」という元素で調べてもらったら,今から3万年前にはできていたことが分かったんだよ。
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注)これまでの記事は〈タグ「新わたしたちの村」〉で
注2)郷土副読本は,小学3,4年生に向けて「ふりがな・るび」がたくさん付いていますが,掲載にあたっては省いています。
注3)多くの写真や図版が載っていますが,すべてを紹介(掲載)していません。ご了承ください。